これまでのFIA-F2シーズンが、最もたる例だ。

 ミックはまさに最初のレースウイークから、自身にスピードがあることを示した。開幕戦バーレーンでミックは予選で10番手につけ、ルーキーとしては首位だった。両レースでポイントフィニッシュを果たし、着実に8ポイントを獲得してシーズンスタートを切ったのだ。

 第2戦バクーでの6番グリッドは、またしてもルーキーとしては最高順位だったが、その後のレースで最初の大きなミスを犯してしまった。レース1において、強力なトップ6のポジションからスピンを喫したことは高くついた。たとえ、翌日のスプリントレースで優れた走行を見せ、19番グリッドから5位に順位を上げたとしてもだ。

 そして最初の芳しくないレースがミックの週末全体を台無しにしたことで、ある認識が生まれてしまった。第3戦スペインではまたトップ10スタートを切ったものの、ファーストラップでのミスでミックはスピンを喫し、最終的に15位でフィニッシュした。スプリントレースではペナルティを受け、まったくポイントを獲得することができなかった。

 しばしば見落とされていると私が感じることは、昨年のFIA-F2で何が起きたのかということに基づいた、ミックのルーキーとしての立場だ。2018年は新型マシンの導入によって競争の場はより公平となった。ルカ・ギオットから聞いた話だが、新型マシンの導入でこれまでの経験のあるドライバーのアドバンテージがなくなってしまったのだという。そのため2018年はルーキーがタイトル争いをしていたのだ。

 今年、経験のあるドライバーたちはアドバンテージを取り戻した。現在のチャンピオンシップランキングが証明しているが、最高位にいるルーキーは6位の周冠宇(チョウ・グアンユー)だ。

 つまり第4戦モナコの予選結果のように、ミックが彼のグループで2番目に速く、レース1を4番手からスタートしたということは、特に目覚ましい成果なのだ。だが、レース中にタチアナ・カルデロンと接触したことで、ピットストップ後のミックのレースは損なわれてしまった。

 そしてレース1の不振が、レース2を台無しにするという例がふたたび起きてしまった。

 だがそれは常にミックのせいというわけではない。第5戦フランスでミックはまたトップ10スタートを切ったが、今回は彼のチームメイトのショーン・ジェラエルによって強力なスタートが台無しにされた。ジェラエルはミックを数コーナー先でリタイアさせたのだ。大きな結果の可能性はなくなり、ミックはレース2からもリタイアしたことで、2レースともDNFとなった。

■第8戦ハンガリーのレース2優勝は、「運がよかった」?

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