一方、8番手からスタートしたアレクサンダー・アルボンは、スタート自体は悪くなかったが、序盤戦のカルロス・サインツJr.(マクラーレン)とのポジション争いでコースを外れ、11番手まで後退してしまう。その後、失ったポジションを取り返そうと、第2シケインでのケビン・マグヌッセン(ハース)とのブレーキング競争で思わず止まりきれず、結果的にシケインをショートカットしたために、5秒ペナルティを受けてしまう。これによって再び12番手まで後退してしまった。

 それでも、ピットインするまでは快調にポジションをアップしていく。ところが26周目にピットインした後、33周目にアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)を33周目にオーバーテイクしたが、その後はニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)をなかなか抜けず、イタリアGPを6位で終えた。

 フェルスタッペンも、レース終盤、レーシング・ポイントのセルジオ・ペレスをなかなか抜けず、最終的に8位でフィニッシュした。この結果は、ドライバーやチームだけでなく、ホンダも納得はしていない。

 とはいえ、フェルスタッペンは19番手からのスタートし、さらに1周目の1コーナーで起きた事故のことを考えると、8位でレースを終えることができたのは決して悪い内容のレースではなかった。それは「押さえ込まれてなければ、かなり良いペースで走ることができていました」と田辺TDも認めている。

 内容的には満足の行くものではなかったが、パワーサーキットのモンツァでレッドブル・ホンダは2台そろって入賞。F1に復帰して以降、苦手だと思われたモンツァでのダブル入賞は、次に繋がる走りだったと言える。

2019年F1第14戦イタリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第14戦イタリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

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