今後、山本尚貴がF1のレギュラードライバーになるために課題があるとしたら何か。

「われわれは金曜日の午前中、ふたりでタイヤのプログラムを分けた。山本はミディアム→ソフトで、ダニールはソフト→ミディアムだった。山本はベストをソフトで叩き出したが、ダニールはミディアムで記録していた。つまり、ふたりの間にはコンマ1秒以上の差があったと考えていいだろう」

 そして、最後にこう語った。

「もうひとつ、彼の走りで気になったのは、低速コーナーでのドライビングだ。現在のF1マシンは低速コーナーでブレーキを強く踏みながらターンインしようとすると簡単にフロントがロックアップする。山本が最初の数周で苦しんでいたのは、空力のバランスだけでなく、彼のドライビングにも理由があった。そこで、ピットインの際に、データを彼に見せ、修正するように指示したら、すぐに対応していったよ。もし、フリー走行1回目だけでなく、週末を通して走らせたら、レースを走るころには、完璧に乗りこなしていたと思う。最初のF1走行としては、いい仕事をしたことは間違いない」

 なお、チームは山本尚貴のために専用のシートを用意していたのはもちろんだが、ステアリングとブレーキペダル(ガスリーのものよりもやや大きい)も専用のモノを準備していた。その3点セットが再び使用する日が来ることを期待したい。

チーフレースエンジニアを務めるジョナンサン・エドルズ(写真は2018年の日本GP)
チーフレースエンジニアを務めるジョナンサン・エドルズ(写真は2018年の日本GP)

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