■メルセデスは「ハミルトンを失望させた」
ウォルフはロズベルグとのタイトル争いにおいて、メルセデスがハミルトンを失望させてしまっていることを認めた。
ロズベルグがこのままタイトルをつかんだ場合、ラッキーな世界チャンピオンとみなされるのではないかと問われて、ウォルフは答えた。「F1はメカニカルスポーツだから、こういったことは起こりうる」
「このようにとても不幸な偶然が起こってしまった。カジノのルーレットで連続6回赤が出たような気分だ」
「しかし2014年にはニコが最終戦(アブダビでタイトル獲得のためハミルトンとの戦いに挑んでいたにもかかわらず)、レース中盤にエンジントラブルに見舞われた」
「チャンピオンシップの重要な局面でエンジントラブルが起こるとは腹の立つことだ。今年、我々は彼(ハミルトン)を失望させている。今年は彼がそういう目に遭っている」
ハミルトンは「このことをいつまでも気にしていてもしょうがない」と思っており、自分の内面の強さを見出して次の5レースの週末に反撃に出ると主張した。
しかしハミルトンは、ここから挽回し、彼にとって4回目のワールドタイトルを勝ち取るすべを見つけられずにいる。運に見放されて負けるなら、それを受け入れるしかないと彼は語った。
「僕はこれからも戦い続ける」と彼は言った。
「でも今年の終わりに、僕のこれまでの全ての努力をもってしても、僕が勝ち、チャンピオンになることを大いなる力が望まないのだとしたら、それは受け入れなくてはいけない」
「自分が全てを捧げ、自分にできうることを全てやり、僕たちができること全てをやり尽くしたということが分かって今年を終えることができたら、これ以上のことはないんだ」
