シーズン後半戦に入り、トロロッソは着実に中団グループ上位を争う位置につけるようになった。それはマシンの持っているポテンシャルを確実にフルに引き出すことができるチームとしての安定感を身に着けてきたからだ。

 ガスリーとしても、マシンが自分好みにピタリと合った状態になることの恩恵を感じている。それがガスリーの言うチームワークによるものだ。

「何かひとつ要因があるわけじゃなくて、色んな要素の組み合わせによるものだよ。クルマがまさに僕の望んだ通りの仕上がりになっている。エンジニアが僕を理解し、そういうクルマを用意できるようになってきたことが大きいんだ」

2019年F1第20戦ブラジルGP決勝 ルイス・ハミルトンはセーフティカー後にピエール・ガスリーをオーバーテイク
2019年F1第20戦ブラジルGP決勝 ルイス・ハミルトンはセーフティカー後にピエール・ガスリーをオーバーテイク

 決勝ではメルセデスAMGの1台とフェラーリの2台が消え、最後のセーフティカーが出た時点でルイス・ハミルトンがピットインをしたためレッドブル・ホンダの2台に続いて3番手。

 チームとしてはハミルトンが背後にいるだけにそのポジションが維持できるとは考えておらず、「リスクは冒さず確実にマシンをゴールへ運ぶんだ」とガスリーに4位確保の指示を送った。

 ガスリー自身もそのつもりだったが、前でハミルトンがアルボンに接触し、2位が転がり込んできた。そして最終ラップはホンダの加速で最終コーナーからの加速競争を制し、ハミルトンを引き離しさえして2位でチェッカードフラッグを受けた。

 それもこれも、ガスリーがずっと中団グループ最上位にいたから掴むことができたチャンスだった。

「レースが再開されてからはルイスの方がフレッシュなタイヤを履いているのも分かっていたし勝ちを狙って攻めてすぐに抜きにかかってくるのも分かっていた。でも僕も抜かれても『OK、でもできるだけ前にひっついていこう。何かが起きたときに掴めるように』って思って全力でプッシュし続けていたんだ。実際にそれがその通りになったというわけさ」

 これまでのトロロッソは暑さに苦しみタイヤのデグラデーションが進んでしまうことが多かった。しかしブラジルでは日曜日だけが暑くなることが予想されていたため、いつも以上に慎重に予選よりも決勝に比重を置いてマシンセットアップを進めていたという。

 そして日曜日は気温は高くなったものの雲が多く路面温度は予想されていたほど高くはならなかった。最も作動温度領域の高いタイヤアロケーションが持ち込まれていたこともトロロッソにとっては追い風になった。

■精神的に大きく成長を遂げたピエール・ガスリー

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