ブラジルGPの数日前、FIAは全チームに技術指導書TD38/19を送った。その内容は、「インタークーラー、エアコレクターあるいはERSシステムから放出されるいかなる可燃性の液体も、エンジン出力を増大を目的として燃焼室に噴出されてはいけない」というものだった。

 そしてFIAは、11月15日までに全チームがエンジン関連のあらゆる液体について以下のような情報を明記するよう求めた。使用潤滑油の種類と添加剤の有無、搭載量と実際の使用量、さらにはエンジン内の混合気の流れの図解まで要求した。これらがフェラーリを標的にしたものだったことは、明らかである。

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フェラーリ製パワーユニットのインタークーラー

 フェラーリに関しては9月末以来、以下のような疑惑が囁かれてきた。インタークーラーから霧状のオイルを噴出させ、それが燃焼室内の吸気と混ざることで、一時的にパワーアップさせているのではないかというのだ。

 この写真に見えるフェラーリのインタークーラーは、他メーカーとは違ってオイルを使用しているといわれる。さらに冷却液に関しても、オーストラリアの『フレックスグラフ』社が開発した特殊なものを使っているという。

 技術規約は冷却液に関して、燃料以外のいかなる液体の霧状化を助けてはいけないと明記している。FIAは今回収集した潤滑油や冷却液のあらゆるデータを、比較分析することになっている。

 ちなみにブラジルGP予選でのシャルル・ルクレール(フェラーリ)は、ほぼ1km以上に渡ってエンジン全開状態の続くセクター3で最速だった。とはいえライバルとの差はごくわずかで、バルテリ・ボッタス(メルセデス)と0.013秒、ルイス・ハミルトン(メルセデス)と0.015秒、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とも0.023秒しかなかった。

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