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F1 ニュース

投稿日: 2019.12.24 08:10
更新日: 2019.12.23 22:01

レジェンドとメキシコのヒーロー、2019年を面白くした『ミッドゾーン』/今宮純のF1ドライバー採点総括(前編)

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F1 | レジェンドとメキシコのヒーロー、2019年を面白くした『ミッドゾーン』/今宮純のF1ドライバー採点総括(前編)

■13位 ダニール・クビアト/トロロッソ・ホンダ(FIAランキング13位)

2019年F1第11戦ドイツGP ホンダの本橋正充チーフエンジニアもダニール・クビアトを祝福
2019年F1第11戦ドイツGP ホンダの本橋正充チーフエンジニアもダニール・クビアトを祝福

 クビアトの目線からすると、前半は突然チームに現われた新人アルボンと“比較”される立場。徐々に新鋭が話題をさらうようになり、後半にアルボンはレッドブル・ホンダへ昇格するが、その前ドイツGPではクビアトが表彰台3位を決めた。彼とトロロッソ・ホンダにとっての“金星”も、レッドブル首脳陣の査定はきびしく『クビアト現状維持』⇔『アルボン昇格』。シリーズ前半にはトップ8まで上がりながら、後半ガスリーが来てからはゆるやかに後退。常にチームメイトと“比較”され、首脳陣の意向を気にしながら過ごす長い1年だった。

■12位 キミ・ライコネン/アルファロメオ(FIAランキング12位)

2019年F1第12戦ハンガリーGP キミ・ライコネン(アルファロメオ)
2019年F1第12戦ハンガリーGP キミ・ライコネン(アルファロメオ)

 存在そのものが『レジェンド』――40代ライコネン孤高の域へ。マシンパフォーマンスを引き出す春の入賞ダッシュ、アップデートを活かしきる夏の3戦入賞。その半面、コース特性に影響されやすいマシンで苦戦を強いられてもチーム批難などしない。最終盤ブラジルGPの4&5位は『レジェンド』から、チーム(と若いジョビナッツィ)へのプレゼントのように見えた。

■11位 セルジオ・ペレス/レーシングポイント(FIAランキング10位)

2018年F1メキシコGP セルジオ・ペレス
2018年F1メキシコGP セルジオ・ペレス

 気がつけばペレス、いつのまにかここまで、レース巧者は6位2回と7位4回を勝ちとっている(イタリアGPは18番手から7位)。ほかにも第19戦アメリカGPでは20番手から1ストップ作戦で10位、ブラジルGPでは15番手から9位、これら終盤の6連続入賞によってアルファロメオを抜き、トロロッソ・ホンダを追い詰めた(チームの70%以上のポイントをスコア)。シーズンを通じてレーシングポイントは予選で精彩を欠いたが、決勝戦略を練り上げきっちりと遂行し、まっとうした。ペレスが存在していなかったら、グランプリが一つ、減っていたかもしれない――。


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