・さらに頑丈になった雄牛
 実際、トロロッソの開発テンポは非常に速く、バージボードひとつ取ってもシーズン中に3回のアップデートを果たした。これはマクラーレンと同じペースである。さらにホンダ製PUも、素晴らしい信頼性を発揮した。レース中に壊れたことは一度もなく、シーズン全体で88%という非常に高い完走率を達成したのである。

・独創性では負けない小チーム

 かつてレッドブルの風洞が置かれていた英国ビスターにあるトロロッソの空力部門はここ数年、素晴らしい独創性を発揮し続けている。

 たとえばSTR14が開幕戦で披露したフロントウイング翼端板外側下部のボード状のパーツは、スペインでフェラーリとマクラーレン、さらにドイツでメルセデスが追随した。

 それ以前にも内部を三分割したエアインテークやリヤウイング翼端板の切り欠き、フロントサスの取り付け位置を高める独特の工夫など、トロロッソが先鞭をつけたアイデアは数多い。

 以下の表は、各マシンの全21戦平均の速さを示したものである。トロロッソは各GPにおける最速マシンから平均して2.15%、1周80秒に換算すると1秒61遅く、全10チーム中7位の成績にとどまっている(にもかかわらず実際には、選手権6位を獲得した)。

各チームのマシン 最速マシンからの平均速度差 1周(80秒換算)辺りの差
1 メルセデスW10 +0.17% +0.13秒
2 フェラーリSF90 +0.33% +0.25秒
3 レッドブル・ホンダRB15 +0.65% +0.49秒
4 マクラーレンMCL34 +1.66% +1.24秒
5 ルノーRS19 +1.91% +1.43秒
6 ハースVF-19 +2.13% +1.59秒
7 トロロッソ・ホンダSTR14 +2.15% +1.61秒
8 アルファロメオC38 +2.21% +1.66秒
9 レーシングポイントRP19 +2.38% +1.78秒
10 ウイリアムズFW42 +4.3% +3.22秒

・トロロッソ・ホンダ:シーズン中の主なアップデート一覧
1)バーレーン=バージボード
2)モナコ=リヤウイング
3)カナダ=リヤビューミラー、バージボード
4)ドイツ=バージボード、フロア
5)ハンガリー=Tウイング
6)イタリア=モンツァ専用フロントウイング
7)メキシコ=フロントウイング、エンジンカウル

本日のレースクイーン

五十嵐みさいがらしみさ
2026年 / スーパーGT
埼玉Green Braveサポーターズ
  • auto sport ch by autosport web

    20歳でスーパーGTの最高峰に挑む“新人”小林利徠斗に迫った『FORMATION LAP』2026年第1弾が6月5日に公開

    ふつうとちょっとズレてる──20歳で最高峰に挑む新人ドライバー【FORMATION LAP Produced by auto sport】2026 Episode 1

  • auto sport

    auto sport 2026年8月号 No.1622

    [特集]│多│角│検│証│
    なぜ、日本人はF1で勝てないのか?
    いつか夢を実現するために過去から学ぶ

  • asweb shop

    掘り出し物満載の特別企画『モデルカー祭り!』がautosport web shopで開催中。6月25日まで

    レア物や特別価格商品が満載!
    6月25日まで