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F1 ニュース

投稿日: 2020.04.23 20:51
更新日: 2020.04.24 11:38

レッドゾーン化したイタリアと開幕前後のギリギリの出入国騒動/アルファタウリ日本人スタッフの現地報告(1)

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F1 | レッドゾーン化したイタリアと開幕前後のギリギリの出入国騒動/アルファタウリ日本人スタッフの現地報告(1)

──ファエンツァに帰り着いた時の、街の様子はどうでしたか?

本村さん:ファエンツァに到着したのは夜の8時半過ぎだったのですが、普段からこの町の8時半は静かなので、到着した日はあまり普段と変わらずといった感じでした。

 ただ国境を越えてイタリアに入ってから、高速のサービスエリアみたいなところが閉まっていて、キオスクしか開いていなかったこと、そこも店員さんがひとりしかいなくてマスクと手袋を着用していたこと、犬の散歩などで外を歩いている人がみんなマスクをしていたこと、高速道路ですれ違うクルマが異常に少なかったことを覚えています。

 ヨーロッパ生活が10年以上になりますが、一般の西洋人が自ら進んでマスクをするなんて、以前は考えられなかったことです。今この時点で、州によってはマスク装着が法令化された場所もあります。

──普段はグランプリから戻った際には、オフィスに行くのでしょうか。今回はどうでしたか。到着後、ファクトリーには行きましたか?

本村さん:普段、昼間に到着した場合、私はファクトリーのなかにあるオフィスに行って仕事をしたり、使用したユニホームのクリーニングをお願いするためにファクトリーの指定の場所に行き、ついでに同僚と立ち話をしたりはします。

 今回は夜遅くに到着したので大半はすぐに帰宅しました。数名はファクトリーに立ち寄ろうとしたようですが、受付で中に入らないよう指示を受けていました。私もすぐに帰宅しました。

アルファタウリスタッフのイタリア現地報告
本村さんの自宅から歩いて数分の道。左奥に見える建物が郵便局、右手にスーパーがあり普段は車も多いが、現在は静か。

(2)へ続く

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本村由希
 日本生まれの日本育ち。日本の大学を卒業後渡英、紆余曲折を経て、イングランド・プレミアリーグのふたつのチームで働く。どちらの仕事でも、スポンサーシップ・セールスに関わった。イギリス生活に疲れて退職、スペインで休養のつもりがなぜか気が変わり、Real Madridが経営するビジネススクールでMBAを取得。オリンピックの仕事に就く予定が、アルファタウリから声が掛かりF1の世界で働くことに。チームでは全レースに帯同し、現地広告代理店とスポンサーの調整や、ロゴや肖像権をきちんと使えているかの確認、そして新規スポンサーの開拓などに世界各地を飛び回っている。


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