──DRSトレインから抜けられない閉塞感は、主にパワーユニット側で感じるものでしょうか。
田辺TD:いえ、そうじゃないです。レース展開を見ていれば感じていただけると思いますが、いきたくてもいけない。ガスリーほどタイヤが違えばいけますが、同じ条件では抜けなくて繋がってしまう。今日のレースでは、(アレクサンダー)アルボンがそこに入ってしまった。フェルスタッペンがメルセデスに抑えられたのも、閉塞感です。今日は特に、それを感じました。
──実はメルセデスは今回から、予選モードなしを試しているのではないかと、そんな観測も出ています。予選での差がいつもほど大きくない、逆にレースではレッドブルがまったく敵わなかった。その辺りが噂の根拠なのですが、田辺さんはメルセデスの何かしらの変化を感じていますか。
田辺TD:予選の組み立て方は、もしかするとそうかもと思いました。レースは、わからないです。
──ホンダ側は、試していたのですか?
田辺TD:いえ、やっていません。レッドブル・ホンダはQモードで、じゃあQモードなしでどこまでいけるかやってみようか。メルセデスはそんなことをしているのかなと、ちょっと感じました。
──最後にフェラーリについて、今年ずっと苦しんでいるのが、ベルギーは特に不振を極めていました。それについて、どんな感想を持っていますか。
田辺TD:どうしたんだろうという思いと、フェラーリがこのまま黙っているはずがないという、両方ですね。開発を続けて、遠からず戦っていくことになるはずです。




