一方、レースリーダーのハミルトンは中盤以降も安定した周回でトップを走行。VSC明けに一時、ロズベルグとの差が2.2秒まで近づいたが、その後はすぐに5秒前後までギャップを広げると、終盤は完全にレースをコントロール。最後まで完璧な走りをみせたハミルトンはそのまま今季6勝目のトップチェッカーを受け、チャンピオンシップのリードを28ポイントに広げた。
スタートの失敗が響いたロズベルグは勝機を見出せずに2位。逆に最後まで熾烈なバトルが繰り広げられた3位争いは、終盤もベッテルが追い上げるグロージャンをなんとか抑え込んでいたが、残り2周でベッテルの右リヤタイヤが突然バースト! これで3番手を手に入れたグロージャンが自身とロータスにとっての今季初表彰台をつかんだ。
4位は、こちらも残り5周でフェリペ・マッサとペレスを攻略したレッドブルのダニール・クビアトのものとなり、メルセデス勢のトップ4独占を阻んだ。
完走は16台。なお、予選3番手のバルテリ・ボッタスはスタートの遅れに加え、ピットストップで右リヤにだけ別のタイヤを装着されるというチームのミスもあり、最終的に9位でフィニッシュ。また、今回のレースに改良を施したパワーユニットで臨んだマクラーレン・ホンダは、トップから1周遅れの13位と14位でチェッカー。結果的に周回遅れは彼らとマノーの2台だけだった。
