25分が経過したところで第一部は早々に店じまいとなり、ドライバー5名が退場して入れ替わりにメルセデスAMGの2人が登壇。まずは「カメラマンのために2人で並んで立ってください」と撮影タイムが設けられましたが、入場時からスマホの画面と睨めっこし、この撮影タイムでも先に着席したのはルイス・ハミルトン。

 そして始まった質疑応答でも、やや言い淀むような場面が見られ、言葉に気持ちがついて行っていないようにも感じられました。その様子を見る限りでは、この最終決戦を前により大きなプレッシャーを感じているのはどうやら追う側のハミルトンのようです。

 「相手のレースで印象的だったのは?」という少し意地悪な質問にニコ・ロズベルグが「彼は素晴らしいシーズンを送ってきたし、素晴らしいレースはいくつもあった」とソツなく答えたのに対し、ハミルトンは同じ質問に「彼のレースなんか見てないし思い出せないよ。特定の1戦だけどうというのはないよ」と、どこか斜に構えた答え。

木曜会見 ニコ・ロズベルグ
木曜会見 ニコ・ロズベルグ
「2007年や2010年のように最終戦での逆転は?」という質問にも「別に。それが今週末に何の関係もないから」とエリカ様のように素っ気ない態度なのでした。それを横目に、ロズベルグは相変わらず「僕は勝つためにここにいる。目の前のレースで勝つことだけを考えてアプローチする。そのやり方は変えない」と語り、終始余裕の表情を見せていました。

 第二部はその後30分間にわたって続き、ハミルトンのエンジンも徐々に掛かっていってずっとそんな様子だったわけではありませんが、2016年のタイトル決定戦を前に両者の意外な精神面の変化が垣間見えた会見だったのでした。

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