事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
トト・ウォルフとヘルムート・マルコは、メディアを利用して私的な戦いを続けており、互いにプレッシャーをかけあっている。オーストリア人であるふたりは、共通の友人のニキ・ラウダを当惑させないために、長年にわたり互いの存在を認めなければならなかったが、ついに相手のことを本当はどのように考えているか示すようになっているのだ。
マルコはモナコGP以降、メルセデスのフロントウイングの過度のたわみについても調査を行うよう要求してきた。マルコはW12がウイングの形状変更によってストレートで違法なアドバンテージを得ていると主張したが、FIAはこのフロントウイングのたわみについて、より厳しい検査を課すための新たな技術指令書をいつ送付するかまだ決めていない。
そして、マルコはウォルフとの新たな戦いの火蓋を切った。マルコは、2022年にメルセデスがジョージ・ラッセルをルイス・ハミルトンのチームメイトにしないのなら、レッドブルがラッセルに対しマックス・フェルスタッペンのチームメイトとなる契約をオファーするだろうと主張し、メルセデスのチーム内に不協和音を生じさせようとしているのだ!
これは明らかな心理戦であり、今後数レースにわたってバルテリ・ボッタスの自信を削ごうとしている。しかしあるメルセデス関係者の指摘によると、こうした言動はセルジオ・ペレスのレッドブルでの将来を保証することにはまったくならない。同時にチームはドライバーズ選手権の戦いにおいて、フェルスタッペンができるだけ多くのポイントをルイス・ハミルトンから奪うためにペレスのバックアップを必要としているのだ……。
■スペインGPの契約交渉が行き詰まり
カタルーニャ地方の直近の選挙から5カ月以上が経過し、政権がようやく力を持ったにもかかわらず、スペインGPをカレンダーに残すための契約更新交渉は行き詰まっている……
■ドライバーたちがF1のペナルティシステムに異議
F1のトップドライバーたちは、ランド・ノリスの味方についている。彼らはノリスが1グランプリの出場停止処分を下される間際にあることに気づいたのだ……