2021年F1第7戦フランスGP、第8戦シュタイアーマルクGP、第9戦オーストリアGPの3連戦で各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、印象に残った点について解説する。今回は、シュタイアーマルクにレッドブルが持ち込んだ新ディフューザーを取り上げる。
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第8戦シュタイアーマルクGP開催直前の木曜日、レッドブルのトランスポーターがサーキットに到着した。翌日のフリー走行に向けて、すでに準備作業は終わっているはず。トランスポーターの積荷は、新型ディフューザーだった。レッドブルは英国ミルトンキーンズのファクトリーで完成したばかりの重要な空力パーツを、何としてもこの週末に間に合わせたかったのだ。