18番手と19番手から日曜決勝をスタート。シューマッハーが優位に進めるかのように思われたが、マゼピンはスプリント予選からいくつかアイデアを得ていた。乗りづらいハースのマシンが、燃料が重い時には幾分ましで、マゼピンはファーストスティントをうまく走ったことで、最終的にチームメイトの上に立つことができたのだ。

「他の週末ほどマシンを大きく変更することはできなかったが、週末の早い段階でとてもいいセットアップを見つけ出した。それは予選ではベストではなかったかもしれないが、デグラデーションが進むなかではとてもうまく機能した」とマゼピンは明かした。

2021年F1第10戦イギリスGP ニキータ・マゼピン(ハース)
2021年F1第10戦イギリスGP ニキータ・マゼピン(ハース)

 シューマッハーはファーストスティントで慎重にいきすぎて、マシンのポテンシャルをマゼピンのようにフルで生かすことができなかったと認めている。

「簡単ではなかった」とシューマッハーは言う。

「タイヤで苦しみ、自分たちがとったアプローチがうまくいかなかった。ここから学習し、ブダペストにはもっと強くなって戻ってきたい」

「僕たちは、最初の数周、タイヤをオーバーヒートさせないように心がけた。ニキータの方が序盤数周は少しハード気味にプッシュしていて、それでもタイヤをウインドウ内にとどめることができた。なぜそうなったのか、どうやればよかったのかを、これから分析する。僕にはもっと速く走れる余地がたっぷりあったということだからね」

 ここまでシューマッハーがアドバンテージを持ってやってきたが、シルバーストンではマゼピンのパフォーマンスが改善し、いい兆候が見られた。それによって、シューマッハーは次のハンガリーまでに研究すべきことがたくさんできた。

2021年F1第10戦イギリスGP ミック・シューマッハー(ハース)
2021年F1第10戦イギリスGP ミック・シューマッハー(ハース)

 シューマッハーはマゼピンから学ぶだけでなく、決勝中に、セバスチャン・ベッテルの走りからも学習しようとしていた。ベッテルはレース序盤にスピンして後方にポジションを落とした。シューマッハーはベッテルと本格的に戦えたわけではないが、ベッテルのレースを間近に見る機会を得て、できるだけ多くの周回を彼のすぐ後ろで走ろうとしたという。

 今のハースには、他のチームと戦うことは現実的には難しい。そのため、チームメイトのふたりが互いにプッシュし合って向上していくしかない。それがチーム自体のパフォーマンス向上につながっていく。今年のハースが望んでいるのはまさにそのことだ。シルバーストンでは、それが実現できたといえるだろう。

本日のレースクイーン

石鳥まいいしどりまい
2026年 / オートサロン
BMW
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技
    【最難関は最初にやってくる】
    FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年4月号 No.1618

    新世代F1テクニカルプレビュー
    バーレーンで見えた5つのポイント

    新型GT500車両メーカーテスト
    「見えるもの。見えないもの」

  • asweb shop

    2026年のF1シーズン開幕を記念して、autosport web shopでは対象のF1新作グッズをご購入で送料無料となるフェアを開催中!

    新作アイテムはもちろん、気になっていた過去シーズンの人気商品を一緒にご購入いただくのもおすすめ。