セーフティカー導入となり、ルクレール、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)、サインツ、ボッタスらがピットインしてオーダーは首位リカルド、2番手ルクレール、3番手ノリス、4番手ペレス、5番手サインツ、6番手ボッタス、7番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、8番手フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、9番手ラッセル、10番手ラティフィとなった。
レースは31周目に再開となり、3番手ノリスがターン1でルクレールのインを狙うが抜けず。ノリスはターン3でイン側にタイヤを落としながらルクレールの前に出てマクラーレンの1-2体制となる。さらに32周目のメインストレートでボッタスがサインツを抜いて5番手へ。ペレスはロッジアで並んで入っていきルクレールをパスして3番手に上がったが、スペースがなくターン5のエイペックスをカットした。これに対し5秒加算ペナルティを科されてしまう。33周目にルクレールはターン1でオーバーシュートしボッタスを先行させるが、ターン4で抜き返して4番手を取り戻す。しかしボッタスは34周目のターン1でルクレールを抜いて4番手に上がった。
首位リカルドはペースが上がらず、2番手ノリスが後方ペレスとボッタスに迫られペースアップを要求する。3番手ペレス、4番手ボッタスはなかなかマクラーレン勢の背後について仕掛けるタイミングを掴めない。
43周目にDRSをなくしたペレスに対し、ボッタスはターン1で仕掛けるが抜けず。ターン4でアウトに並びかけて追い抜きを仕掛けるが、僅かに止まりきれず出口で後れ、ペレスが再び前に出る。
ニキータ・マゼピン(ハース)のリタイアによるVSCを挟んでマクラーレン勢は2台のポジションをキープしたままペースを上げ、後続を引き離しにかかる。
リカルドはそのまま53周を走り切り、トップでチェッカードフラッグを受けて2018年モナコGP以来の優勝を挙げた。最終ラップにはファステストラップも記録し26点を獲得してみせた。ノリスは1.747秒差で2位に入り、マクラーレンとしては2012年ブラジルGP以来の優勝、2010年カナダGP以来の1-2フィニッシュ。ペレスは3位でフィニッシュしたものの5秒加算ペナルティで5位に後退し、ボッタスが3位表彰台を獲得。4位ルクレール、6位サインツ、7位ストロール、8位アロンソ、9位ラッセル、10位オコンという結果になった。


