これまでもF1ワールドチャンピオンたちが自らの名を冠したチームを立ち上げたことは何度もあったが、ドライバーとしてもチームとしてもチャンピオンになったのは、長いF1の歴史のなかでもジャック・ブラバムの『ブラバム』だけである。そんな名門ブラバムが、F1を去ってから2022年の来年でちょうど30年になる。

 ブラバム・チームの歴史は大きく3つに区分できる。ジャックが自らオーナードライバーとして走っていた時代、バーニー・エクレストン体制の時代、そして撤退までのアフター・バーニーの時代。

 車名『BT』の由来にもなっている、ジャックには信頼できるパートナーがいた。デザイナーのロン・トーラナックだ。ジャック時代のクルマはトーラナックひとりが手がけていた。まるでそれをトレースしたかのようにバーニー時代のブラバムも、ひとりのデザイナーが長くデザイナーとして君臨した。ゴードン・マレーだ。

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