■夢を決してあきらめない“普通の男”

 2013年オーストラリアGPでのF1デビューはまるで昨日のことのようだとボッタスは言う。

「大好きなことをしていると、時間が経つのがびっくりするくらい早いね」

「F1での5年目のシーズンがもう待ちきれないよ。決勝がある日曜日にピットにいることより素晴らしいことなんてない。メカニックがエンジンを始動し、その音を聴き、そして感じることで、その“貴重な宝石”が向こう2時間自分のものになるって分かるんだ。ぜんぶ自分次第になるんだよ」

 彼はいかなるプレッシャーも感じないと主張する。しかし一方で、ボッタスは自らの仕事を愛し、人生を最大限に楽しんでいる。

「もちろん大変な仕事だ。でも僕は毎日夢に生きている。人生はレースだけというわけではないけどね。家族や友人、それに妻のエミリアなど、大事なものは他にも色々あるよ。健康はそのなかでも最も大事なものだね。僕は子どもの頃からの夢を追いかけて生きているから、これらすべてを尊重しているんだ。あらゆることに対して感謝しているけど、僕のなかには決して満足しない自分というのがいて、常にさらなる高みを目指しているんだ」

2017年にメルセデスF1と契約したバルテリ・ボッタス
2017年にメルセデスF1と契約したバルテリ・ボッタス

 激しい野心を抱いて、一気にF1まで駆け上がってきたボッタスだが、ひとりの人間としての彼は何も変わっていない。

 彼は厳しいトレーニング期間、ファクトリー訪問、グランプリの週末の合間を縫っては母国に帰ることを好む。

「結局のところ、僕は、たまたまF1ドライバーになった、フィンランド・ナストラ出身の普通の男なのさ」とボッタス。
「(地元では)リラックスできるんだ。世界中を旅して色々な都市に行くけど、ナストラよりいいところはないと思うよ」

 ボッタスがトップに上り詰める契機が偶然に訪れたのは、人口わずか1万5,000人のその小さな町だったのだ。

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