■評価 5/10:金曜につまずいたラッセル
ジョージ・ラッセル(メルセデス):予選6番手/決勝5位
バルテリ・ボッタス(アルファロメオ):予選10番手/決勝リタイア
周冠宇(アルファロメオ):予選14番手/決勝11位
ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、今シーズン最悪の週末だったと自分で振り返っている。FP1でクラッシュしかけたことで自信を失ったのだという。予選ではハミルトンに近づいたが、決勝スタート直後のターン1でチームメイトに勝とうとするあまり、前のサインツに突っ込んでしまった。サインツをリタイアに追い込むと同時に、ラッセル自身もマシンに小さなダメージを負った。
バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)は、マシンのアップグレードがうまく機能しており、予選Q3に進出。カナダ以来のポイント獲得かと思われたが、珍しくミスをして、ターン19でスピン、貴重なポイントを逃した。
周冠宇(アルファロメオ)は予選で速いタイムを出したものの、ほんの小さなトラックリミット違反でそのラップタイムを取り消されてしまった。レースでうまく挽回し、最後のスティントで一時ポイント圏内を走行。しかしギャンブルで早めのピットストップを行ったことにより、終盤タイヤが終わってしまい、グリップを失って、ポジションを落としていった。
■評価 4/10:シューマッハーを押し出してペナルティを受けたラティフィ
ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ):予選20番手/決勝17位
ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)は今回も予選最下位だった。だがレース中にアルボンのライバルたちを抑え続けたことは、チームへの小さな貢献となった。シューマッハーをコース外に押し出してペナルティを受けたことについては、自分の非を認めている。
■評価 3/10:ストロールの行為はあまりにも危険
ランス・ストロール(アストンマーティン):予選7番手/決勝リタイア
エステバン・オコン(アルピーヌ):予選18番手/決勝10位
ランス・ストロール(アストンマーティン)は予選で素晴らしい速さを見せた。レースでは最初のタイヤ交換でチームメイトの後ろに下がり、セーフティカーの後、背後のアロンソを抑えようとして危険な動きをしたことが大きなアクシデントにつながった。あれほどの危険行為に対して次戦3グリッド降格というペナルティは軽すぎる。
エステバン・オコン(アルピーヌ)にとってアメリカGPの週末は長く厳しいものだった。A522に良い感触を持てず、予選Q1で敗退。レースでは12位フィニッシュだったが、他者のペナルティで10位に繰り上がった。
■評価 1/10:厳しい週末を過ごしたリカルド
ダニエル・リカルド(マクラーレン):予選17番手/決勝16位
ダニエル・リカルド(マクラーレン)は週末を振り返ってこう言った。「やっと終わるから、今笑顔なんだ。本当に辛い週末だった」。その言葉が彼にとって悲惨な週末のすべてを言い表しているだろう。