F1第3戦オーストラリアGPは3度の赤旗で混乱したレースとなったが、フェルスタッペンは冷静な走りで見事なポール・トゥ・ウインを飾った。スイス在住のF1ジャーナリスト、マチアス・ブルナーがフェルスタッペンの週末を振り返る。

————————————–

 南半球にあるオーストラリアは「ダウンアンダー」とも呼ばれる。だが、メルボルンのアルバートパーク・サーキットで開催されたオーストラリアGPは、どちらかと言えば「アップサイドダウン」(注:通常は「逆さま」の意だが「混乱した」という意味もある)と呼ばれて然るべきものだった。2001年にここでF1にデビューして以来、長年アルバートパークでレースをしてきたフェルナンド・アロンソも、「これほど奇妙なグランプリは初めてだ」と語っている。

 リザルトからは、現世界王者マックス・フェルスタッペンが何の苦もなく優勝したように見える。予選でF1キャリア通算22回目のポールポジションを獲り、2023年シーズンの第3戦で2勝目、通算37勝目をあげたのだから。しかし、オーストラリアでの勝利への道は、決して平坦なものではなかった。

ここから先は autosport web Premium
会員限定コンテンツとなります

または

本日のレースクイーン

七星じゅりあななほしじゅりあ
2025年 / オートサロン
尾林ファクトリー/東京オートサロン2025
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    もっと見る
  • auto sport

    auto sport 2025年4月号 No.1606

    [検証]F1史上最大の番狂わせ
    ハミルトン×フェラーリ
    成功の確率

    詳細を見る