ハミルトンは2014年に導入されたターボハイブリット・パワーユニットのサウンドを「酷いもの」としており、ファンが楽しんでいた重要な面が失われたと感じている。以前のエンジン規格が生み出す音は、彼が幼少期にF1に夢中になった大きな理由のひとつだったと言う。

「何度も言ってきたことだけど、今のエンジン音は酷い。ほとんどの人は『それほど悪くない』と言うが、僕に言わせれば酷いものだ。1996年に初めてスパのグランプリに行き、パドックに入った。そこをミハエル(シューマッハー)がV10(フェラーリ)エンジンで走り去って行ったんだ。文字通り、胸郭に響いたよ」

「テレビで観ていたときよりも、さらに夢中になったんだ。まるでジェット戦闘機みたいで、『これは一体なんだ?』と思ったよ。ファンが愛しているのはそれだけではないだろうけど、匂いや素晴らしい音は、F1そのものでもある。そういうものを失って、今は静かなマシンが走るのを見ることになるなんて、悲しいね」

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