●思い出の地
メルセデスのルイス・ハミルトンにとってF1キャリアにおいて初優勝を飾ったのがカナダだ。「今も昔も、初優勝の地に戻る時には”何か”が存在する」と数奇な縁を表現しており、ハミルトンにとってよほど大切な場所であることが伺える。前戦スペインGPでは表彰台を獲得しており浮上する流れは来ている。
●モントリオールドリフト
雨に翻弄されたカナダGPのフリー走行と予選は、過去に類を見ないほどのスピンが多発した。朝からフルウエットコンディションとなったサーキットで、フェラーリのカルロス・サインツはターン1でステアリングを取られスピンしクラッシュ。
角田裕毅(アルファタウリ)もターン4でスピンするが、こちらはノーダメージでことなきを得る。
●「言葉にならない」
予選Q1では各車がアタックするタイミングが重なったことで渋滞が発生。ターン3に向けて300km/hで走行してきたピエール・ガスリー(アルピーヌ)の前をライバルが塞いでしまう形に。シーズン4基目のパワーユニットを投入し、満を辞して挑んだ予選だったがこの惨状。予選後のインタビューでその悔しさと情けなさを、目を赤らめながらガスリーは「言葉にならない」と吐露した。
●幻のフロントロウスタート
ハースのニコ・ヒュルケンベルグが完璧なタイミングでタイムをマークし2番グリッドを獲得、チームはお祭りムードとなった。しかしセッション中に赤旗が掲示された際に充分な減速を行わなかったとして3グリッド降格、5番手スタートになってしまった。
