というのも、シーズンに入るとドライバーがもっとも多くの時間を共に過ごすことになるのが、フィジオになるからだ。時には友だちのような関係になってリラックスさせたり、時には家族のような存在になって、ドライバーをメディアから守ることも必要となる。
カレンは「そういう意味では、ルイスと私はウマが合うの。じつは2人ともの日本を尊敬していて、よく日本の文化について話しているほどよ。ルイスはよく『日本語を勉強して東京に住みたい』って言っているわ。それから、日本の軽自動車にも興味があって、去年の日本GP前には渋谷のスクランブル交差点へ行って、多くの軽自動車に感動していたわね」と語る。
そして、このプレシーズンテストは、カレンにとっても重要だと述べる「テストは、チームやドライバーだけでなく、私たちフィジオにとっても、オフシーズンからオンシーズンのスイッチの切り替えを行う重要な期間。新しい年に向けて、何か変更したい場合は、この期間でいろいろと試しておくの」
じつはカレンさんには、ハミルトンのフィジオとして、もうひとつ重要な任務があった。それはハミルトンの愛犬の世話をすること。バルセロナには、愛犬「ココ」を連れてきていた。「彼女(ココ)は、わがままで時々歩かなくなることがあって、そういうときは私が抱っこするの(笑)」
ハミルトンだけでなく、犬の世話もするカレン。もうすぐ、2年目のシーズンがスタートする。
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