MotoGPの現地情報を二輪ライターの遠藤智氏がお届け。今回は第15戦日本GPトピックス。レースウイークの三日間、ほぼ雨のセッションとなった日本GP。ジョナス・フォルガーの欠場とそれにともなう野左根航汰の緊急代役参戦、中上貴晶のポールポジション獲得、ドビジオーゾとマルケスの好バトル……話題盛りだくさんのレースウイークとなった。

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 2017年シーズン最高の名勝負と言ってもいいアンドレア・ドビジオーゾとマルク・マルケスの最終ラップの最終コーナーの攻防。バックストレートでドビジオーゾに抜かれたマルケス。

 90度コーナーの立ち上がりで抜き返せなかった時点でドビジオーゾの勝利は確実だったが、それでも最後まで諦めないマルケスの走り、マルケスのビクトリーコーナーでのアタックをしっかりと読んでクロスラインで抜いていったドビジオーゾ。三日間降り続いた雨。寒くて冷たいレースだったが、最高に熱いレースだった。

 ハードブレーキングを得意とするドビジオーゾが、ツインリンクもてぎの日本GPを制した。これまでもポールポジションや表彰台はあるが優勝は初。2017年の好調を感じさせる戦いぶりだった。

 今年のドビジオーゾは、フリー走行、予選では、それほど目立つ走りはしないが、決勝になるとジリジリとトップグループに迫り、最後は勝ってしまう。ドゥカティの進化はもちろん、ドビジオーゾのライダーとしての自信を感じさせる戦いっぷり。2008年から2015年までの8年間でわずか2勝のライダーが、今年だけで5勝。まさに大ブレイクである。

 第13戦サンマリノGPは今季もっとも雨量の多いレースだったが、日本GPはそれを上回るものだった。スタートでも後方のライダーが水煙で見えない。グリッドの重要性を痛感させるレース。その中でホルヘ・ロレンソが猛烈ダッシュ。ロレンソは最終的に6位だったが、2013年の雨のオランダGPで転倒、左鎖骨を骨折してから苦手としてきた雨のレースの克服を感じさせるシーズンとなっている。

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