「ああ、今日の彼のクルマは本当に速かった」と敗戦を認めたラーソン。
「でも本当にここ数カ月、そしてとくに今日のようなレースでは、ピットクルーとピットロードでの仕事おかげで、僕らは本当にゲームに参加することができた」
「今週はコース上で最高ではなかったが、ピットストップでの対決を望んでいた。なぜならそこで勝つ方法を熟知しているからね。彼らは勝利をもたらすために全力を尽くしてくれた。クルーには本当に感謝している」
そのまま3番手にラーソン、4番手にバイロンを従えたブレイニーが、勝者チャスティンの背後1.230秒差でゴールラインを迎え、チャンピオンシップの週末を完遂する2023年カップ王者の称号を手にした。
「僕らにとっては信じられないシーズン、信じられないプレーオフだったよ!」と、ポストシーズン後半戦の上り調子をタイトルに結びつけたブレイニー。
「ロジャー(・ペンスキー代表)がカップ戦で連続タイトルを獲得できたことは、とても特別なことだ。家族がここにいて、初のカップタイトルを獲得して……普段はそんなタイプじゃないのにドライバーズシートで感情的になったよ」と続けたブレイニー。
「いつだって自分自身のことはきちんと認識したい、つまり僕らはこの夏の間、あまり調子が上がらず苦戦していた。でも、このチームは絶対に投げ出さずに仕事へ向かう。諦めずに問題の解決に立ち向かうんだ。僕はチーム・ペンスキーのメンバーとともにいる、ただ頭を下げて仕事をし、挑戦を受け入れる、この素晴らしいメンバーと一緒にね!」
同じくタイトル決定戦として併催された第33戦『NASCARエクスフィニティ・シリーズ・チャンピオンシップ・レース』は、候補者たちが延長リスタートでのバックストレッチ“3ワイド”の勝負を繰り広げ、今季よりシリーズに復帰したコール・カスター(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)が今季3勝目をマーク。カップ降格の屈辱を晴らすシリーズチャンピオンを獲得してみせた。
さらに、第23戦となった『NASCARクラフツマン・トラック・シリーズ・チャンピオン・レース』では、大荒れの末に終盤戦で抜け出したベン・ローズ(ソースポーツ・レーシング/フォードF-150)が、2年ぶり2度目のシリーズチャンピオンを獲得。服部茂章率いるハットリ・レーシング・エンタープライズ(HRE)の16号車タイラー・アンクラム(トヨタ・タンドラTRD-Pro)は22位でシーズンを終えている。


