一方、一昨年の2022年に当時ナインティーン・コーポレーション・レーシングチームから12時間耐久に参戦したブラウンも「今季の移籍は僕にとって明らかに大きな変化であり、シーズンの早い段階で吸収することがたくさんある」と意気込みを語った。

「12時間耐久は初めてじゃないけど、名門トリプルエイトでレースをするのは初めてになる。おかげで、翌週末に最初のスーパーカー・イベントに参加する前にチームと緊密に連携することができそうだね」と続けたブラウン。

「ブロック(・フィーニー)はGT3で多くのマイルを走行し、僕らは彼がアジアで成し遂げたことを見てきたが、それは本当に素晴らしいこと。間違いなく彼の映像とデータを確認するつもりだし、テストデイが近づいているので、その際に彼とチームから学ぶことができるのは素晴らしい環境だ」

 そのブラウンは今週月曜の15日にも初めてチームの本拠地ファクトリーを訪れ、開幕を前にレッドブル・アンポル・レーシングのスーツを試着し、新しいカマロZL1に自分の名前が入っていることを確認。チームの新人として「非現実的な」初日を過ごした。

「ワークショップに行ってすべてを目撃し、そこに関わるのは刺激的だった」と新しいレッドブルのキャップなどを身に着けた25歳のブラウン。

「マシンに『ブラウン』の名が掲げられているのを見るのはクールだ。初めてコースに出たら、おそらくもう少し現実的に感じるだろう。初めてのスーツを試着するだけでも、自分自身がピンチに陥る瞬間だったよ(笑)」

 昨季はエレバス・モータースポーツのダブルエースとして、チームメイトのブロディ・コステッキやSVGらとタイトル争いを繰り広げたブラウンだが、新たなシーズンとなる2024年に向けてはトリプルエイトもGen3規定の新車を製造しており、心機一転のスタートとなる。

「一般的に彼らは新しいクルマで1年のスタートを切るのが通例であり、新シーズンもそのアプローチを採用した。いつだって学ぶべきことはたくさんあるが、昨年は新しいクルマに乗った全員にとって学びの年だった。僕はまだここへ来て1日しか経っていないが、みんな熱心に取り組んでいる」

 そのレッドブル・アンポル・レーシングは、ブラウンの出身地であるトゥーンバのウェルキャンプ空港にて、2月3日(土)にも2024年シーズンラウンチの開催を決定。明けた2月5日(月)には早速、新車のテストを計画している。

この12時間耐久は翌週末にスーパーカーのシーズン開幕戦である『Thrifty Bathurst 500』を控えるなど、この地域の10日間のモータースポーツ・フェスティバル『Bathurst SuperFest』の幕開けとなる
初めてチームの本拠地ファクトリーを訪れたウィル・ブラウン「ワークショップに行ってすべてを目撃し、そこに関わるのは刺激的だった」

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