そうして迎えたレース1は、スタート進行から小雨が降り始めるなか、ほぼ全車がスリック装着でグリーンシグナルを迎える。ここで首位攻防を繰り広げたのは早々にトップランを奪ったビョーク、エルラシェールの2台に、4番手発進から詰め寄ったアズコナのヒョンデとなり、その後はチャイナ登録ドライバーのアクシデントにより、都合2回のセーフティカー(SC)が発動することに。

 この2度目のリスタートで雨脚が強まると、明らかにエラントラのペースが上がり、そのままビョークを簡単に追い抜いたアズコナが待望の今季初優勝を手にした。

「スタートで雨粒を見たとき、これが唯一のチャンスだと思ったよ」と、背後ではレインタイヤ換装組も追い上げを見せるなか、余裕の言葉を発したアズコナ。「ドライでは最高で4位までしか出せなかったから、雨はうれしかった。計算してみたら……残り16周、ペースはすごくいいから『勝てる』と。だから、ミスをしないように、いいラインを見つけようとしたんだ。こういうコンディションが好きだから、本当にうれしいよ」

 この結果により、ジロラミがリバースポールからレース2に臨み、その背後から“換装組”だったマルコ・ブティ(ゴート・レーシング・チーム/FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)を従えターン1に向かったが、そこで先手を奪ったのは2列目発進のキンファに。

 ふたたび3周目にSCが出動したものの、その後はポジションを奪還したジロラミにキンファ、そしてエステバン・グエリエリ(ゴート・レーシング・チーム/FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)がトップ3を形成する。しかし最後の数周でヒョンデへのプレッシャーを強めたリンク&コーが、ホイール・トゥ・ホイールの接触バトルの末に、最終周で首位浮上に成功。地元のキンファがジロラミに0.4秒差で母国勝利を飾ってみせた。

「本当にハッピーだよ! レースはクレイジーだったし、ネストール(・ジロラミ)は良いペースで走っていて、かなりうまくディフェンスしていたが、彼はT3で少しミスを犯した。かなり公平だったと思うし、良いレースだった。地元で勝てて本当にうれしいよ」

 レース2終盤に僚友からポジションを譲られたミケリスが8位に入り、依然としてチャンピオンシップでのリードを維持。FIA格式初年度だった2024年FIA TCRワールドツアーは、続く11月14日~17日に伝説的なトラックでもあるマカオ市街地ギア・サーキットで、シーズン最終戦を迎える。

地元リンク&コーが予選上位占拠もアズコナが今季初優勝。ハフも復帰参戦/TCRワールドツアー第6戦
TCRの統括団体であるWSCとの契約で『ETCR』の名称を使用し、世界戦こそ短命に終わった電動ツーリングカー規定が中国で再始動することも発表された
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合同ラウンドには2台のプロトタイプが登場。うち1台は元ワールドツアーレギュラーのフレデリック・バービッシュがステアリングを握った
地元リンク&コーが予選上位占拠もアズコナが今季初優勝。ハフも復帰参戦/TCRワールドツアー第6戦
レース2では、ファイナルラップでネストール・ジロラミ(BRCヒョンデNスクアドラ・コルセ/ヒョンデ・エラントラN TCR)からリードを奪ったマ・キンファ(リンク&コー・シアン・レーシング/リンク&コー03 TCR)が、スタンドの観客を沸かせる大逆転劇で地元ラウンドを制覇している

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