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海外レース他 ニュース

投稿日: 2017.07.11 10:38

TOYOTA GAZOO Racing 2017年NASCAR第18戦ケンタッキー レースレポート

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海外レース他 | TOYOTA GAZOO Racing 2017年NASCAR第18戦ケンタッキー レースレポート

 
 ポールのカイル・ブッシュが序盤首位を逃げるが、2番手スタートのトゥルーエクス・Jr.も離されることなく、ステージ終盤の67周目にカイル・ブッシュから首位を奪うと、ステージ1を制覇。カイル・ブッシュが2位、ケンゼスが6位、ハムリン7位、エリック・ジョーンズが8位に入った。
 
 ステージ2は再スタートで首位に立ったカイル・ブッシュが40周以上に渡って首位を快走。その後方でトゥルーエクス・Jr.とケンゼスが2位を争ったが、このバトルを制したトゥルーエクス・Jr.はふたたびカイル・ブッシュを攻め、2台が抜け出しての首位争いに。
 
 トゥルーエクス・Jr.は133周目にカイル・ブッシュをかわし、ステージ2も制覇。カイル・ブッシュはステージ2までの160周中112周で首位を走行しながら、両ステージともに2位。ステージ2はケンゼスが3位、エリック・ジョーンズが5位、ハムリンが8位に入った。
 
 このステージ中に、トゥルーエクス・Jr.は今季最初となる1000リードラップ(首位走行)を達成した。
 
 ステージ3は全くイエローコーションの出ない展開に。ステージの再スタート直後こそピット戦略で他の車両が首位に立ったが、7番手スタートのトゥルーエクス・Jr.が一気に順位を上げ、4周後の170周目に首位を奪還。その後は後続との差をどんどん広げていき、200周目には10秒以上に。
 
 イエローコーションが出なかったため、残り50周を切ったあたりからグリーンフラッグ下で各車ピットイン。ここで一旦首位は譲ったものの、全車がピットを終えるとトゥルーエクス・Jr.が首位に復帰。11秒差の2位にカイル・ブッシュが続いた。
 
 その後もトゥルーエクス・Jr.の独走は続き、249周目には10位を走行していたケンゼスも周回遅れに。2位との差も15秒まで開き、このまま圧勝かと思われた残り3周、他車のエンジンブローによって、まさかのイエローコーション。
 
 15秒もの大差は帳消しとなり、レースは延長、最後の2周の“オーバータイム”で決されることとなった。

 このコーションで、首位のトゥルーエクス・Jr.はピットに入らない判断をしたが、後方勢は一斉にピットへ。トゥルーエクス・Jr.は40周も走行したタイヤのハンデを背負って再スタートに臨むこととなった。
 
 再スタートではトゥルーエクス・Jr.が好ダッシュを決め、その後方でカイル・ブッシュ、ハムリン、エリック・ジョーンズらがバトルを展開。
 
 しかし、ファイナルラップに入った直後、周回遅れながら10位につけていたケンゼスがスピン。その直後12位のスアレツが巻き込まれ、多重クラッシュとなった。レースはイエローコーションが出され、そこで順位凍結。トゥルーエクス・Jr.が逃げ切り、全ステージ制覇での今季3勝目を挙げた。
 
 ハムリンが4位、カイル・ブッシュが5位、エリック・ジョーンズが6位に入った。今レースの全274周中、トゥルーエクス・Jr.が最多の152周、カイル・ブッシュが112周で首位を走行。トヨタ以外の車両が首位を走ったのは僅か10周という、トヨタ・カムリの強さを見せたレースとなった。

 次戦第19戦は7月16日(日)、米国北東部ニューハンプシャー州ロードンのニューハンプシャー・モーター・スピードウェイで行われる。

ドライバー マーティン・トゥルーエクス・Jr.

「(独走していた)後半戦は常にコーション発生を恐れていた。あと30周、20周、10周、とカウントダウンしていって、残り僅かな周回数でのコーション発生だった」

「“オーバータイム”でのコーションラップ中、自分を除いて後続が全員ピットへ向かったときは、正直なところ終わったと思ったが、幸運にもリスタートで後続を押さえて勝つことができた。信じられない。昨年も同じように優勝を狙ったが燃費戦で届かなかったので、雪辱を果たせた。ここで勝てて最高の気分だ」


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