そのステアリングを握っていたサットンは「冬の間は(移籍確定の遅れなどで)あまりテスト機会がなかったので、この2日間は本当にうれしかった」と語り、さらにマシンへの理解が進んだことを明かしている。
「僕らはこのレヴォーグのスイートスポットを見つけて、狙ってタイムを削り取ることができた。このスネッタートンで開幕する後半戦に向けて、とてもいいセットアップが見つかったよ」
そのほか、開幕戦勝者で序盤戦にポイントリーダーを守った新型トヨタ・アベンシスのトム・イングラムや、ハルフォズ・ユアサ・レーシングのマット・ニール(ホンダ・シビック・タイプR)、そしてこちらも移籍組のWSR、アンドリュー・ジョーダン(BMW125iMスポーツ)と、ランキング上位にはタイトル獲得経験者がずらりと並び、ハンディモータースポーツのロブ・オースティン(トヨタ・アベンシス)、シシリー・モータースポーツのアダム・モーガン(メルセデス・ベンツAクラス)など、その誰もにチャンピオンの可能性が残されている。
また、クロフト・ラウンドのマルチプル・クラッシュで負傷していたドライバーの中では、MGレーシング、トリプルエイト・レーシングのアーロン-テイラー・スミス(MG6 GT)が、このスネッタートンの後半戦から復帰決定。
ユーロテック・レーシング・ホンダの1台は、ジェフ・スミスに代わって息子のブレットへのスイッチがアナウンスされている他、一番の重症となっていたモーターベース・パフォーマンスのルーク・ダベンポートに関して、チームは代役を立てず3台から2台体制へと減らしてのエントリーを決めた。
そのほか、TCRインターナショナルとの移籍連鎖でレギュラードライバーを探していたマキシマム・モータースポーツは、チーム代表のスチュワート・ラインズ自らがコクピットに”復帰”することを決意。この後半戦からステアリングを握ることとなっている。
ひとつの週末でチャンピオンシップリードとタイトルの見通しを完全に裏返すことが可能な、大混戦の2017年BTCCシーズン。大観衆を集めるノーフォークのトラックで、この週末に再開となる。