ストックホルムのソルバラでは上位勢の背後、8位でレース2をフィニッシュ。ファルケンベルグでも最高位は9位に留まったものの、予選アタックでは6番グリッドを獲得するなど、劇的な成長曲線を描いている。
「スピードの面では、毎週末良くなっている手応えがあるわ。毎戦、ロバート(・ダールグレン)やヨハン(・クリストファーソン)たち、トップとのギャップが縮まっていると感じるの」
「今後の課題はそのスピードを全体に維持して1周をまとめたり、レース距離全体でマネジメントできるようになることね。願わくばホームラウンドでその成果が出るように……と夢見てるわ」
「このカールスクーガのトラックで初めてレーシングカーを走らせた。そのときはテッド・ビョークも一緒で、もし最初からそれを知ってたらボルボを借りてたわね(笑)」
「兄のフレデリックは私の走りを見て『まだまだだな』って言ってたけど、それが最初の強烈な記憶なの」
今季開幕前にストックホルム郊外にアパートを借りた彼女だが、そこで生活を始められたのはつい数カ月前。遅れてしまったのは、トレーニング中の怪我で右足を負傷していたからだった。
「そう、私は元体操選手でもあって、トレーニングを兼ねてクリスマス前に鉄棒をしていた。前方1回転半宙返りにひねりを入れようとしたら、回りすぎて着地に失敗。それで荷重が掛かりすぎて右足を骨折したの」
「全治3カ月と言われたけど、それより短い期間でテストドライブをし、STCCのシートを得ることができた。まだ足が痛む日はあるけど、ドライビングを止めることはできないわ」
STCCシリーズ唯一の女性ドライバーである彼女が挑むホームイベント、カールスクーガでの第5戦は、8月11~13日に開催される。