一方、そのステアリングを握ったウインカップも、ワイルドカードとして来季投入が決まっている新型V6直噴ターボの作業と合わせて、チームの開発能力を称えた。
「チームの全員が、この新型コモドアのシェイクダウンにこぎつけるため、夜通しオイルと情熱を燃やし続けて今日の日を迎えたんだ」とウインカップ。
「現在のところ、マシンの感触は素晴らしいものだ。シェイクダウンテストとしては99%の出来と言っていいだろう。2018年モデルのフルバージョンとして公開するまでに、今後数週間はさらなる開発と微調整を続けていくことになる」
この新型コモドアZBはこの週明けにもアメリカ方式の”ストレートライン・テスト”で空力性能の評価と開発作業を行い、その後に全3回が設定されているマニュファクチャラー向けのホモロゲーションテストの最初の1回に挑む予定となっている。
現行のVASC規定では、その3回のテストのうち2回はホームサーキットでのテストが義務付けられ、これはクイーンズランド・レースウェイで実施。残る1回は、シドニー・モーターパークかフィリップ・アイランドでのテストが予定されている。
2018年施行予定のGen2規定に向け、最終的な空力仕様の決定は12月のエアロテスト後となり、その後にシャシーの量産を開始。V6直噴ターボはワイルドカード扱いとなり、初年度の来季はRBRAのみが数戦でテスト搭載するにとどまり、その他のラウンドではV8を継続使用。同じくホールデン陣営の多くのチームが、トリプルエイトから供給を受けるGen2シャシーに、現行V8搭載のマシンでシリーズを戦うことになる。


