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海外レース他 ニュース

投稿日: 2017.11.25 07:45
更新日: 2017.11.24 19:45

F3ワールドカップ:SJMセオドールレーシング・バイ・プレマ 2017年マカオグランプリ レースレポート

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海外レース他 | F3ワールドカップ:SJMセオドールレーシング・バイ・プレマ 2017年マカオグランプリ レースレポート

土曜日 予選レース(11/18) 10Laps

 今にも泣き出しそうな天候の下、予選レースの火蓋は切られた。ポールの#15 ジョエル・エリクソン(motopark)、 2番手 今年度のユーロF3チャンピオン #1 ランド・ノリス(カーリン)の牙城を崩すべく、カラムは絶妙なスタートを決めてノリスを交わし2番手に浮上。ターゲットをエリクソンに絞りチャンスを伺う。
 
 そして7周目のリスボアのブレーキングでオーバーテイクを決めトップに立った。そのまま後続を引き離しフィニッシュ。栄光のグランプリのポールポジションを手にした。
 
 マキシミリアンは序盤、3番手につけていたもののレース中盤域でタイヤのグリップ不足に悩まされた。猛追するFIA F2 ドライバー #19 セルジオ・セッテカマラ(モトパーク)にその座を奪われて4位でフィニッシュ。
 
 周はスタート良く何台かをオーバーテイクしたものの、山側で前車に近付き過ぎてしまいハードブレーキで追突を防いだ瞬間、後続の車輛に連続して抜かれてしまい結局予選順位と同じ10位でフィニッシュ。
 
 7番手スタートのミックはスタート良く果敢に前車にアタックを仕掛け場内を沸かせた。そして4周目、リスキーなリスボアで #3 フェルディナンド・ハプスブルク(カーリン)にブレーキング勝負に出た。しかしこれは失敗。大きく順位を落とし20位完走に留まった。

日曜日 第64回マカオグランプリ 決勝レース(11/19) 15Laps

 朝からの雨でサポートレースは大荒れだった。しかし15時30分スタートのマカオグランプリ FIA F3ワールドカップの頃には雨は上がり、ぐずついた天候ながら路面はドライコンディションへと回復していった。

 栄光のポールポジションはFDAドライバー カラム・アイロット。マキシミリアンが4番手で2列目。周が10番手、ミックは20番手と後方からのスタートだが、SCが入らない年がないのがこのグランプリレース。速さとクレバーさが両立しないと結果を残せないのがマカオグランプリなのである。

 各車フォーメーションラップを終えてグリッドに整列。そしてレッドライトが消灯してグランプリ F3ワールドカップの火蓋は切って落とされた。

 カラムはスタートを決めたものの、やや車速が鈍りマンダリンコーナーでエリクソンに交わされて2位へドロップ。しかし引き離される事はなくトップに喰らいつく。
 
 2周目に入りカラムはメインストレートでエリクソンのスリップに入りオーバーテイクを仕掛けるが、その少し前メルコヘアピン先で #17 佐藤万璃音(モトパーク)が単独クラッシュ。
 
 リスボア進入のブレーキング競争で勝負に出たカラムだったが、このクラッシュが原因によるFCYとなってしまい抜く事ができず、ここから次第にカラムのリズムが狂い始める。
 
 3周目にリスタート。しかしタイミングが悪く、リスボアでカラムを含む4台が複雑にクロスし、カラムは2位を維持したものの大きく遅れ、逆にトップのエリクソンには突然のトラブルが襲いかかりリスボアでストップ。
 
 この時にエリクソンがカラムのタイヤにタッチし、カラムはタイヤトラブルを抱えることとなり、この混乱を冷静に見ていたセッテ・カマラがトップに立つという番狂わせが起こる。
 
 さらになんとか動き出したエリクソンだったがサンフランシスコヒルの上り坂の途中でストップ。これで再度FCY、その後セーフティーカー導入へと切り替わる。
 
 この間にカラムはピットイン。タイヤ交換をし最後尾まで落ち、勝負圏外へと追いやられてしまった。

 この混乱でマキシミリアンは2位に上がり、優勝を狙うポジションへと浮上。グリーンフラッグを今か今かと待ち構える。
 
 このSC中にミックがピットイン。ほぼ最後尾から16番手まで上がったところだったがギヤボックスに問題を抱えピットイン。一度はマシンを離れたが再びコクピットに戻りマシンのリペアを待つ。
 
 そして全体が8周目に入ったところでピットアウト。ミックにとって今年のマカオは終わってしまったが、来年へのシュミレーションへと切り替えて完走を目指し、大きな拍手に見送られてコースに戻る。
 
 それに応えるかの様にスピードの皇帝の血を引くこの若者はファステストラップを叩き出し、その期待にしっかりと応えた。

周冠宇 2017年F3マカオグランプリ
周冠宇 2017年F3マカオグランプリ


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