ピットウインドウがオープンすると、PRO-AMペアのうちのPROのドライバーであるワイザーはそのままトラックに残りましたが、プルはピットインし、バーソロミューと交代。ヤノスもその後ピットインし、アミチとドライバー交代しました。FFFレーシング・チームの2台は、トラックに戻るとポジション争いを再び繰り広げます。ピットウインドウのクローズが近づくと、ワイザーとコッツォリーノがピットに滑り込み、ワイザーはクマール・プラバカラン、コッツォリーノはヤジドに交代。プラバカランはスティント開始からアミチの猛攻を受けます。
マレーシア出身プラバカランはミスからスピンしてしまい、ここでレース終了となります。セーフティカー出動で、アミチを先頭にヤジド、バーソロミュー、チェン、プハッカと差が縮まります。レースが再開されると、アミチはやがてヤジドとバーソロミューに差を詰められます。プハッカはチェンのそばをすり抜け総合4位、PRO-AM首位に浮上。AMクラスの先頭は引き続きサッティラック。
一方、ウォンはかろうじてムローニの前を走ります。レース終了が近づいてくる中、ヤジドは先頭のアミチとの差を縮めようとしますが、最終的にはイタリア出身アミチが0.9秒で勝利を勝ち取りました。
次回のランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアは3週間後、富士スピードウェイでのダブルヘッダー開催です。シーズンも後半に突入し、かつてないほどの接戦が繰り広げられるなか、チームもドライバーも、期待高まる今後の2ラウンドで最大限のポイント獲得を狙うことになります。
ドライバーコメント
アンドレア・アミチ(#63 FFFレーシング・チーム)ラウンド3第2レース、PRO1位
「最初から同じチームのクルマとライパートの車と競っていましたが、最終的には自分たちの車のペースが好調で、レースを通してそのペースを保つのもそれほど難しくありませんでした」
「今日のチャンピオンシップポイントはどうしても必要でした。昨日はペナルティがあって失点してしまいましたし、今日のこの結果を手に入れることはとても重要でした。次のレースは富士で開催されます。鈴鹿に比べれば馴染みのあるトラックなので、またよいレースができると大きく期待しています」
ユーソ・プハッカ(#33ライパート・モータースポーツ)ラウンド3第2レース、PRO-AM1位
「ミコが、堅実なスタートで前を走るPROドライバーに付いていってくれました。ピットストップまで、本当に差はわずかでした。ミコはとてもよい仕事をし、タイヤをセーブしてくれたので、タイヤの状態がよく、交代してから最初の3ラップは速く走ることができました」
「セーフティカーも私たちに有利に働き、セーフティカー後に再開して1周後に、先頭の車を追い抜きました。レース前の今週末に入った頃は大変でした。ペースもあまりよくなかったのですが、予選ではとても速く走ることができました。全体的に、ポイントを獲得できて嬉しく思いますし、チャンピオンシップ獲得に近づいたと思います」
ボビー・サッティラック(#59トゥルー・ヴィジョンズ・モータースポーツ)ラウンド3第2レース、AM1位
「昨日はクルマが100パーセントではなかったのですが、チームが完璧を目指そうと全力を尽くしました。今日は素晴らしい結果をを出すことができたと思います。今日のレースでは、全体を通してタイヤのマネジメントを意識していて、後半スティントでは好調なラップタイムを続けて出せました。本当に今日は勝つことができて、とても嬉しく思います」
クレメント・リー(#44 852チャレンジャーズ)ラウンド3第2レース、ランボルギーニ・カップ1位
「私たちはラッキーでした。ポールがスピンしてしまったので、競争相手に時間をかなり詰められましたが、幸運なことにセーフティカーがしばらくムローニをブロックしたので、ほんの少し距離を空けることができました。最後、ムローニとの差がほんの僅か(0.458秒)だったので、ラッキーなレースでした。あまり調子のよくない週末でした。昨晩少々メカニカルトラブルがありましたが、運よくチームがクルマを元に戻すことができ、レースに勝てました」