TCR規定を採用して2年目のシーズンとなるSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権の第4戦カールスクーガ・ラウンドは、8月18~19日の週末2ヒートを通じて勝者PWRレーシングのリザルトが全面除外になる衝撃の事態が発生。シリーズの今後に関わる一大事へと発展している。

 併催イベントとなるスウェデッシュGTの予選セッションでクラッシュに巻き込まれたマーシャル1名が死亡する事故が発生し、重苦しい空気が立ち込めるなか開催されたSTCC第4戦は、今季ここまでシリーズを席巻するPWRレーシング勢がタイムシートの上位を独占。

 王者ロバート・ダールグレンを筆頭に、チームオーナー兼ドライバーのダニエル・ハグロフ、そしてジュニア契約となる2年目の女性ドライバー、ミカエラ-アーリン・コチュリンスキー、そしてルーキーのフィリップ・モーリンと、4台のセアト・クプラTCRが代わる代わるセッショントップタイムを記録していく。

 迎えた予選ではモーリンを先頭にワン・ツー・スリーと並んだPWR勢がポールポジションからセカンドロウまでを占めると、10番手タイムとなったコチュリンスキーがリバースグリッドのレース2で自身初ポールからのスタートを飾る盤石の態勢を築くこととなった。

 そして迎えたレース1では王者ダールグレンが後方5位に沈んだものの、WorldRX世界ラリークロス王者のヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)擁するKMS(クリストファーソン・モータースポーツ)勢をまったく寄せ付けないレースで、ハグロフ、モーリンがワン・ツー・フィニッシュ。しかし、この勢いに疑義を呈した選手権の古豪ウエスト・コースト・レーシング(WSR)の代表、ディック・ジョンソン-ウィグロースがレーススチュワードに対し抗議文を提出した。

 これをもとにオフィシャルが再調査を行ったところ、PWRレーシングのクプラTCRには承認された形状とは異なるエキゾーストシステムが装着されていたことが判明。レース1の結果からハグロフ、モーリン、ダールグレンのリザルトが除外される事態となった。

 チームはすぐさまクプラ・レーシングから供給されているスペアの排気管に交換しレース2に挑むと、朝のウォームアップでもトップタイムを記録していた25歳のコチュリンスキーが、シリーズの大ベテランであるマティアス・アンダーソン(ホンダ・シビック・タイプR TCR)やクリストファーソンらを従えて、シリーズの歴史に名を刻むSTCC初優勝……かと思われたが、ここでも異なるチームからの抗議を受け再調査が行われた結果、フィニッシュから2時間後にリザルトが覆り、彼女の初優勝は幻になる異常事態へと発展した。

予選で上位を独占したPWRレーシング勢。R1ではワン・ツー・フィニッシュを飾っていた
「この種のやり口が最も気に入らない。僕はただ純粋にレースがしたい」と憤慨のダニエル・ハグロフ
結果的にR1勝者となったヨハン・クリストファーソンだが、開幕時からクプラ勢の速さを口にしていた

■PWRレーシング代表「クルマは完全に合法。裁定は規定解釈の範ちゅうから逸脱」

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