現在のTCR規定ではECU選択は自由となっており、各マニュファクチャラーが独自のソフトウェアを選択し開発しているが、テクニカルレギュレーションの条項6.4にはECUセンサーの「操作、改良、切断を禁じる」と記されており「ソフトウェアとすべてのデータセットは凍結され、上書きすることはできない」状態となっている。

 新たなスタンダードECUの供給に向けて、WSCはすでにサプライヤー入札の公募を開始しており、申請締め切りは9月17日を予定。その後、審査を経て9月30日にはスタンダードECU供給サプライヤーが発表されるスケジュールとなっている。

 WSCはこのサプライヤー選抜の責任と重要性に関して「2020年から2023年シーズンにかけて、TCRシリーズ、チャンピオンシップ、カップ、あらゆるクラスの競技車両に対して充分な量と質でデータロギングシステムとTCRスタンダードECUを供給できる能力を有し、かつその開発、製造能力を持つサプライヤーが望ましい」としている。

 現時点で、WSC.Ltd,.とユーロスポーツ・イベント、そしてFIAが統括するWTCRの3者による合意により、現行のTCR規定は2019年末まで有効となっているため、スタンダードECUは規定更新にあわせて導入される見込みだ。

今季のWTCRではブースト圧の運用に関して、複数のシリーズで疑惑の声が上がるなど、技術委員の負担が増大していた
本格導入は2020年から。サプライヤーはこの9月30日にも発表される見込みだ

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