予選2
レース1後に行なわれるQ2。ベストタイムがレース2、セカンドベストがレース3のグリッドを決めるこの予選で、シューマッハーはあっさりと連続ポールを奪取。
好調なシュワルツマンも連続のセカンドグリッドを獲得してみせる。アームストロングは4、5番手、アーロンが6、7番手、そして明らかに中盤戦での勢いが消えてしまったグァンユーが両レースともに9番手となってしまった。
レース2
レース1とは逆の位置に付けたシューマッハーとシュワルツマン。最初のレースではこのコースのセカンドポジションの優位性を活かしたシューマッハーだが、レース2では相手にそれはさせじとブレーキングの開始ポイントギリギリまでイン側にラインを寄せ、レース1で自分の取った作戦をシュワルツマンには取らせないという、シューマッハーの勝負師としてのクレバーさが際立つスタートとなった。
シューマッハーはそのままトップを維持したまま周回を重ねる。シリーズポイントトップのティクタムに迫るシューマッハーと、なんとかそれを引き離したいティクタムのポジション争いに興味は集まる。
シュワルツマンはSCの度にシューマッハーの背後に着けるものの、リスタートで引き離され、逆転には及ばずの2位。終始ティクタムの背後からプレッシャーを掛け続けていたアームストロングはレース終盤にやや水をあけられて4位。残念ながら表彰台に届かず。
シリーズ前半のパンチの効いた走りがなくなってしまったかのようなアーロンがレース1と同じく5位。グァンユーに至ってはポジションをひとつ上げただけの8位に留まった。
レース3
DTMが終わった後の最終レースはレース結果よりもシューマッハーのポイントランキングがどうなるかに興味が注がれた。レース2終了時点でトップを行くティクタムに6ポイント差だったシューマッハーは、レース3でもポール・トゥ・ウィインを決めてハットトリックを達成!
シリーズトップのティクタムにわずか3点差まで詰め寄り、タイトル争いは次戦のレッドブルリングと最終戦のホッケンハイムへと持ち越された。
このレースでもシュワルツマンが2位と気を吐き、全戦表彰台を決め、さらにルーキークラスでは圧倒的な強さでチャンピオンに王手を掛けた。その他、アームストロングは5位、アーロンが8位、グァンユーが10位とこちらは完走を果たしたののタイトル争いからは決定的な遅れとなり、チャンピオン争いは残りの2ラウンド6レースでシューマッハーとティクタムのふたりに絞られた。