レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.10.05 13:40
更新日: 2018.10.05 13:46

ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ 2018第5大会上海 レースレポート

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


海外レース他 | ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ 2018第5大会上海 レースレポート

アミチ/ヤノスが上海でランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア5勝目を祝う

●シーズンフィナーレ前にアミチ/ヤノスがチャンピオンシップのリードを広げる

●FFFレーシング・チーム・バイACMがワン・ツー・フィニッシュ

●PRO-AM優勝と総合3位は松本/落合

【中国、上海(2018年9月23日)】
 FFFレーシング・チーム・バイACMのアンドレア・アミチとアルトゥール・ヤノスが、上海インターナショナル・サーキットでランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア5勝目となる勝利を収めました。現在チャンピオンシップ首位のアミチ/ヤノスは、力強いスタートで序盤にリードを広げたことで難攻不落のアドバンテージを築き、他を寄せ付けない強さで11秒以上の差を付け、チェッカーフラッグをくぐり抜けました。
 
 2位に同チーム#19のジャック・バーソロミュー/ジェームズ・プルが続いたことで、FFFレーシング・チーム・バイACMのワン・ツー・フィニッシュとなりました。3位に入ったのはホージャスト・レーシングの松本武士/落合俊之で、同時にPRO-AMの優勝も果たします。総合4位でフィニッシュラインを通過したのは、ライパート・モータースポーツのベン・ゲルセコウスキー/リチャード・マスカット。昨日のシリーズ第9戦を制したクラッツィオ・レーシングのケイ・コッツォリーノ/アフィク・ヤジドは5位でした。
 
 イタリア・ヴァレルンガで11月に開催されるシーズン最後の2レースとワールドファイナルを前に、シリーズ最後のアジア開催レースとなる本日の第10戦の結果、アミチ/ヤノスがPRO首位のリードをさらに広げました。それぞれイタリア、ポーランド出身の2人は現在124ポイントで、同じチームのバーソロミューとプルに25ポイントの差を付けています。スタンディング3位はゲルセコウスキーです。
 
 競争が特に激しいPRO-AMカテゴリーでは、ライパート・モータースポーツのミコ・エスケリネン/ユーソ・プハッカとガマ・レーシングのエバン・チェン/浅井亮博の両者が120ポイントで首位タイとなっています。続く3位には松本/落合が入っています。AMクラスでは、今日も優勝を勝ち取ったトゥルーヴィジョンズ・モータースポーツ・タイランドのボビー・ブンチャロエンが同カテゴリーでのリードを伸ばしました。ランボルギーニ・カップでは香港のポール・ウォンとクレメント・リーが2連勝し、GDLレーシングのガブリエル・ムローニを抑えて首位の座を固めました。

ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ 2018第5大会上海レース2 スタートシーン
ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ 2018第5大会上海レース2 スタートシーン

 
 グリーンランプ点灯後、ポールシッターのヤジドが後方に順位を落とすそばで、ヤジドの横からスタートしたプハッカが猛進してリードを奪いました。ヤノスが3番手に続き、その後をヤジドと、グリッド8番手から浮上してきたマスカットが追います。ところがプハッカのリードは長続きしません。スタートがフライングと判定され、ドライブスルーペナルティを課せられます。5周目でプハッカがドライブスルーペナルティを実行している間に、首位を引き継いだヤノスが前走車がない状態をフルに活用してヤジドとマスカットとの差を広げていきますが、2周後にミスを犯して第9コーナーでスピンしてしまいます。
 
 ヤジドはコントロールを取り戻すまで貴重な時間を失い、ヤノス、マスカット、プル、チェン、落合、さらにはアイレゾ・モータースポーツのマックス・ワイザーに抜かれ、順位を7番手まで落とします。ヤジドは必死に立ち直ろうとしますが、ペナルティを終えて順位を上げようとせり上がってくるプハッカの猛攻にも耐えなければならないはめに。
 
 レース序盤、AMクラスの先頭はブンチャロエン、ランボルギーニ・カップではリーがクラス首位のリードを広げるべく全力を尽くしていました。8周目には、ヤノスは2番手との差を7秒まで広げていました。プルはピットウィンドウのオープンを前にマスカットを猛追します。マスカットは同じオーストラリア出身のゲルセコウスキーと交代しますが、プルはそのまま走りつづけ、しばらくしてからバーソロミューに交代。ピットウィンドウがクローズしたときには、バーソロミューの方がゲルセコウスキーを制して先を走っていました。
 
 一方、ヤノスから交代したアミチは圧倒的な10秒リードで独走。ヤジドと交代したコッツォリーノは、首位から26秒遅れの6番手を走ります。レース後半の展開が見えてきたところで、4番手の浅井と追い上げる松本との間でPRO-AM優勝を巡って激しい闘いが繰り広げられます。松本は猛攻の手を休めず、17周目でガマ・レーシングの浅井を振りちぎり、次にゲルセコウスキーに狙いを定めます。2周後、松本は脇からの追い抜きに成功します。終盤に入り、浅井を追い詰めたコッツォリーノは、あと2周というところで浅井を抜いて5番手に上がります。
 
 突進を続けるコッツォリーノは次にゲルセコウスキーを捉え、テールトゥノーズの争いに。両者とも最終周の最後のコーナーを回ったところで、ゲルセコウスキーはフィニッシュラインに向けてかろうじてポジションを守り、表彰台まであと少しの4位でレースを終えました。
 
 今シーズン最後のアジア開催となった本日の第10戦を終え、ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアは次に同チャンピオンシップの最終ラウンドとランボルギーニ・スーパートロフェオ・ワールドファイナルが開催されるイタリアのヴァレルンガ・サーキットに向かいます。

■ドライバーコメント


関連のニュース