ステージ2の後、ステージ3再スタートまでのコーション中、全車ピットへと向かいましたが、カイル・ブッシュはここで不調の修理にかかりました。ドアのないNASCAR車両では、ドライバーは窓から出入りしますが、車内の機構を調整するため、ピットでメカニックが窓から車両に飛びこみ修理。
大きくタイムロスしましたが、ステージ1、ステージ2共にイエローコーションが出ない展開だったため、この時点で首位と同一周回の車両はわずか13台。カイル・ブッシュはこの首位と同一周回の最後尾、13位で再スタートを切ることとなりました。
ステージ3を3位で再スタートしたトゥルーエクス・Jr.はグリップ不足に悩みポジションダウン。
ステージ3も前半はイエローコーションが出ず、ピットインし給油すれば最後まで走り切れる残り80周あたりで各車グリーンフラッグ下のピットイン。ここで、追い上げていたカイル・ブッシュは痛恨のピットロードスピード違反。周回遅れとなってしまいました。
レースの4分の3以上をイエローコーションが出ないまま推移した今大会でしたが、339周目、コース上の異物によりイエローコーション。上位勢がピットインするなか、コース上に残ったカイル・ブッシュは首位と同一周回に復帰しました。しかし、今度はトゥルーエクス・Jr.がスピード違反ペナルティ。
着実な走りで後半ポジションを上げてきたハムリンが6位、エリック・ジョーンズが8位、カイル・ブッシュとトゥルーエクス・Jr.は15位、16位で残り52周での再スタートを切ると、トゥルーエクス・Jr.が猛烈な追い上げを見せ、残り10周の時点でトップ10圏内へと浮上しました。
レースは残り8周というところでクラッシュ車両によりイエローコーション。カイル・ブッシュらはピットへ向かいましたが、トゥルーエクス・Jr.はコース上に残る判断をし、3位で再スタート。しかし、この再スタート直後に多重クラッシュが発生。トゥルーエクス・Jr.も巻き込まれてしまいました。
レースはコース清掃のために5分ほどの赤旗中断。再開後、レースは延長され、最後の2周“オーバータイム”で決されることに。多重クラッシュをかわしたハムリンとエリック・ジョーンズが2位、4位でフィニッシュ。カイル・ブッシュも8位へと最後にポジションを上げてチェッカーを受けました。トゥルーエクス・Jr.は15位に終わりました。
今大会の結果、カイル・ブッシュはランキング首位の座は譲ることとなりましたが、まだランキング2位、トゥルーエクス・Jr.も3位に留まり、4人が脱落する第2ラウンドの残り2戦に臨みます。
次戦第31戦は10月14日(日)、米国南部アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイで行われます。
ドライバー デニー・ハムリン
「チームを誇りに思います。スタートも良かったですし正しい方向でレースを戦えました。少しずつポジションを上げていくことができました。今日の我々の働きに値する結果だと思います。本当に嬉しいですし、この結果を次のレースに繋いでいきたいです」