――とはいえライバルたちに比べると、かなり戦闘力の劣るチームでのスタートでした。
角田:それはそうなんですが、ここまで底上げができたのはエンジニアが一生懸命やってくれたからですし、僕自身クルマの開発、クルマを速くしていくことを今年の課題のひとつにしてきたなかで、少しは技術的なフィードバックもできたかなと。
そうだとしたら、うれしいですね。開幕戦のバルセロナ当時に比べると、だいぶクルマの速さは増してると思うので。ピレリタイヤをどう温めるか、どう持たせるかも、習得できていますしね。
――ヘルムート・マルコ博士からは、前回のベルギーでの表彰台で何か言われました?
角田:「おめでとう」とひとこと言われた後は、「あそこはなぜ、こうしたんだ」など、ずっとダメ出しでした(笑)。そうやっていろいろと指摘してくれるのは、単純に褒められるより、ずっとありがたいです。
――最終ラウンド、第8戦ロシア戦を残すのみになってしまいました。
角田:そうですね。あっという間でした。でも本当にたくさんのことを学んだし、チームといっしょにレベルの底上げもできています。最終戦もぜひ、表彰台争いをしたいです。