「そんなシリーズが母国にも誕生し、その開幕戦に出場できるのが決まった時は、本当にワクワクしたよ」
「異なるマニュファクチャラーの車種、出自の違うドライバーたちの間で公平な競争の場が提供され、それがうまく機能しているのが証明されている。僕たちのチームもそんな新たな地平にチャレンジしようと決めたんだ」
そのパッドンだが、もちろんサーキットレースへの挑戦はこれが初となり、ドライビングや競技そのものの形態も未経験だ。
「新たなモータースポーツのカテゴリーに進出するのは、チームにとって大きな成長の場になるし、自分自身の可能性を広げて能力を最大限に活用するチャンスでもある」
「もちろん、これまでサーキットレースの経験はまったくない。僕たちのチームはハイランドに拠点を置いていて、そのレーストラックでさまざまなマシンをドライブする機会はあったけれど、実際のレースに参加したことはないんだ」
「だから、他のマシンと一緒に勝負できるのが本当に楽しみなんだ。僕たち自身はこの機会を心から楽しもうと思っているし、同時にモータースポーツの新たな規律を学ぶ大きなチャンスでもある。今から開幕戦が待ちきれないよ」
パッドンの元チームメイトで、WRCのヒュンダイ・シェル・モビス・ワールド・ラリー・チームのエースを務めるティエリー・ヌービルは、2019年シーズンのTCRドイツ・シリーズにゲスト参戦し、初のTCRマシンながらニュルブルクリンクのレースでポール・トゥ・ウインを達成している。

