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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.08.13 17:06
更新日: 2020.08.13 17:08

BTCC第2戦:BMW2勝。ホンダ、インフィニティとの2020年濃密3強バトルはさらに激化

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海外レース他 | BTCC第2戦:BMW2勝。ホンダ、インフィニティとの2020年濃密3強バトルはさらに激化

 しかし、明けた日曜のレース1では、そのフォーカスSTを試練が襲う。無難なスタートからPaddock Hill Bend(パドックヒル・ベンド)に向けホールショットを決めたブッチャーは、首位をキープしてオープニングラップを終え、2番手カミッシュのシビックから執拗なプレッシャーに耐え続ける展開に。

 その後方では、5番グリッドからFRのトラクションを活かしてインサイドを進み、druids(ドロイド)のヘアピンで3番手に浮上した王者ターキントンが続いていく。

 レース前から「タイヤマネジメントこそ鍵になる」と語っていた2番手カミッシュだが、今季からワンメイク供給されるグッドイヤーを労りながらも、レース終盤に向けフォードのテールを追い立て続ける。

 すると、残り周回が少なくなったところで中団バトルでのクラッシュが発生。クリス・スマイリー(ヒュンダイi30 Fastback N Performance/Excelr8 Motorsport)とエイデン・モファット(インフィニティQ50BTCC/Laser Tools Racing)のバトルに追いついた大ベテラン、マット・ニール(FK8型ホンダ・シビック・タイプR/Halfords Yuasa Racing)が、GPループに入って最初の高速コーナー、Hawthorn Bend(ホーソン・ベンド)でヒュンダイのテールに続きインサイドに入ったところ、アウト側にいたインフィニティと接触しコースオフ。サスペンションを破損して自走不能となり、セーフティカー(SC)出動の引き金となってしまう。

 その車両回収を終え、レースは残り2周の16周目からリスタートが切られると、Paddock Hill Bend(パドックヒル・ベンド)を駆け下りた首位ブッチャーのフォーカスに悲劇が。

 続くヘアピン、druids(ドロイド)への進入でインサイドに飛び込んできたカミッシュとサイド・バイ・サイドになったブッチャーはブレーキング競争でロックアップ。その瞬間、左フロントのパンクチャーに見舞われたフォーカスはワイドラインとなり、そのまま無念のスローダウン。

 これで首位奪取となったカミッシュは2番手ターキントンを引き離す怒涛のスパートを見せて18周のトップチェッカー。2019年のタイトル争いがここブランズハッチGP、Hawthorn Bend(ホーソン・ベンド)のバリアで終焉を迎えた悪夢を克服し、レース後には「フィニッシュラインを通過した際は、思わず感情が溢れた」ことを認めた。

「昨年最終戦の傷心から、ここまでカムバックするのは本当に大変だった。嘘を吐きたくないので正直に言うが、チェッカーの瞬間は涙が止まらなかった」とカミッシュ。

「チームはここまで僕を精神的に支え、さらに彼らは今日僕に素晴らしいレースカーを与えてくれた。関係者全員に感謝したいし、みんなを誇りに思う」

残り2周でトップ陥落となったロリー・ブッチャー。同じくR3でも表彰台圏内走行中にタイヤを壊している
予選では14番手と出遅れたものの、R1で6位まで巻き返し、R2の表彰台に繋げたアシュリー・サットン
R2はスタート勝負で盤石の横綱レースを披露した4冠王者コリン・ターキントン。大量リードで選手権首位を堅持する

■ブッチャーが25番手スタートから脅威の挽回


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