シリーズランキング2位につけているジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は、フロントロウ外側グリッドからスタートした昨日のレース1で優勝したが、今日のレース2予選は9番手と厳しい結果になった。
しかし、そのポジションからでも彼は4位までポジションを上げてゴールする見事な戦いぶりを披露。5戦続けてポイントリーダーのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)より上位でフィニッシュすることとなり、ふたりのポイント差は32点となった。
タイトル争いは今年も最終戦にも連れ込むことになった。そして、今年の最終戦はダブルポイントではない。10月25日、フロリダ州セントピーターズバーグでのファイアストンGPオブ・セント・ピーターズバーグで2020年のチャンピオン争いは決着がつく。
タンパ湾沿いのストリートコースでのレース、意外なことにディクソンは優勝経験がない。対するニューガーデンは、最も直近の2019年のレースで優勝している。
ゲートウェイ、ミド・オハイオでジリジリと差を詰め、ハーベストGPのレース1で優勝し、ニューガーデンは大きな勢いを掴んだかに見えた。しかし、レース2で更に畳み掛けることはできなかった。
その一方でディクソンは、苦しい戦いとなっても常に粘り強さを発揮し続け、レース1は12番手スタートで9位、より後方の15番グリッドからのスタートだったレース2では8位でフィニッシュしてみせた。最終戦でシングル順位でのフィニッシュができれば、ディクソンの6回目のタイトルを手に入れる。
佐藤琢磨は17番手スタートから14位でゴール。ポイントスタンディングは7番手を保っている。
「マシンは昨日より良くなっていて、レースを通してのバトルを戦うことができていました。予選でもう少し上のグリッドを獲得し、レースももっと上位で戦いたかったですね」
「思うように順位を上げられなかったのは、レース中ずっとバトルをし続けていたから、というのもあったかもしれません。最終戦セント・ピーターズバーグは今年初のストリートコースになるのでどんな勢力図になるのかわかりませんが、得意なコースですし、全力で頑張ります」と琢磨は語った。
いよいよ残すは1戦となった2020年のインディカー。最終戦は、10月25日に決勝レースが行われる。