TOYOTA GAZOO Racing NASCARフェニックス レースレポート
NASCAR XFINITY SERIES
第32戦 Ticket Galaxy 200
開催日:11月12日
カイル・ブッシュが圧勝で今季10勝目!
ダニエル・サレスとエリック・ジョーンズが“チェイス”最終戦へ
11月12日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第32戦「Ticket Galaxy 200」がフェニックス・インターナショナル・レースウェイで開催された。
エクスフィニティ・シリーズも今季から“チェイス”システムを導入。トヨタ勢では、シリーズフル参戦2年目の24歳メキシコ人、ダニエル・サレスと、昨年キャンピング・ワールド・トラック・シリーズでルーキーながらシリーズチャンピオンを獲得し、今季からエクスフィニティ・シリーズにステップアップしている20歳のエリック・ジョーンズの2名が現時点でも“チェイス”に残って上位を争っている。
サレスは“チェイス”に入ってからの5戦を、1勝を含む全戦トップ5フィニッシュと安定した成績でランキングトップをキープ。
一方、“チェイス”前のレギュラーシーズンで最多の4勝を挙げていたエリック・ジョーンズは“チェイス”に入ってから不運なレースが続いたが、前戦4位に入り、最終戦進出圏内であるランキング3位で今大会を迎えた。
12日(土)決勝の前に行われた予選では、ここフェニックスのエクスフィニティ戦で過去10年の19戦(年間2戦)中9勝と圧倒的な強さを誇るカイル・ブッシュが今季9度目となるポールポジションを獲得。
エリック・ジョーンズが2番手で“トヨタ・カムリ”が最前列を独占。サレスも3列目6番手と好位置につけた。
予選の後、カップ・シリーズの練習走行を経た午後5時46分、夕闇に包まれ、コースをカクテルライトが照らす中、1マイルオーバルを200周(200マイル:役320km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
スタート直後こそ最前列2番手アウト側のエリック・ジョーンズが先行したものの、3周目にカイル・ブッシュが首位を奪還。サレスも3位に浮上し、序盤は“トヨタ・カムリ”の1-2-3体制に。
しかし、エリック・ジョーンズは中盤のピット作業で自分のピットエリアを通り過ぎてしまい、大きくタイムロス。17位へと後退。
レースはカイル・ブッシュが首位を独走する展開となったが、サレスは着実にトップ5をキープ。大きく順位を落としたエリック・ジョーンズは、終盤50周近くにわたるロングランとなったことで周回遅れの処理に苦しんだが、何とかトップ10圏内へと復帰した。
カイル・ブッシュは全200周中190周で首位走行、2位に6秒以上の大差という圧倒的な強さを見せ、今季17戦目のスポット参戦で10勝目を挙げた。これでカイル・ブッシュは自身の持つシリーズ通算勝利記録を86へと伸ばすこととなった。
サレスは“チェイス”勢2番手の5位でフィニッシュし、最終戦でタイトルを戦う権利を獲得。エリック・ジョーンズも10位でフィニッシュし、最後の4人に生き残った。トヨタ勢は最終戦でこの2名がタイトルを目指して戦うこととなる。
シリーズ最終戦となる次戦第33戦は11月19日(土)、ホームステッド・マイアミ・スピードウェイで行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「クルーチーフやスタッフの素晴らしい仕事のおかげで今夜の我々の“トヨタ・カムリ”は本当に速かった。勝てて嬉しい。チームメイトのダニエル・サレスとエリック・ジョーンズが良いレースを戦い、最終戦でのタイトル争いに残れたのも良かった。来週彼らの戦いを見るのが楽しみだ」
<エクスフイニティ・シリーズの“チェイス”>
今季よりエクスフィニティ・シリーズと、キャンピングワールド・トラック・シリーズでもプレーオフ“チェイス”システムが採用されることとなった。エクスフィニティ・シリーズでは、全33戦のシーズンのうち、終盤の7戦でタイトルを争う。26戦が終わった時点で、シリーズ戦に勝利したドライバーと、未勝利でランキング上位の12名が“チェイス”に進出。
“チェイス”進出者のポイントはリセットされ、3戦ずつの2ラウンドを戦い、各ラウンドごとに未勝利のランキング下位4名が脱落。最終戦に残った4名のうち、最上位フィニッシュを果たしたドライバーがチャンピオンとなる。