その日曜に行われたレースのスタートでも、前日と同様に出足の鈍いシボレー勢を出し抜き、ホンダのアルドゥソがロケットスタートを決めてホールショットを奪う。4番グリッドにいたトヨタのサンテロも、ターン2で軽いコンタクトを伴いながらシボレーを仕留め早くも2番手へと浮上する。

 ここですぐさま反撃に転じたシボレー陣営は、先鋒のレイバーが2021年から運用開始となった“プッシュ・トゥ・パス”でサンテロをかわし2番手へ。これに追随した元王者カナピノを先行させるなど、まだ第2戦ながらチームプレーに徹した好アシストを披露する。

 カナピノとサンテロの2番手争いはレース中盤まで続く激しい応酬となったが、そのプッシュ・トゥ・パス・バトルは15周目にワイドランを喫したサンテロが敗れ、カナピノに軍配。すると直後の18周目には他車のアクシデントでセーフティカーが導入される。

 これで首位アルドゥソのシビック以下、追随してリスタートを迎えたカナピノ、サンテロの2台は、ふたたびトヨタが2番手に上がりホンダにサイド・バイ・サイドを仕掛けると、この動きが決定的なチャンスとなり3番手カナピノの目の前にラインが開ける。

 ターン3で一気に2台をかわし先頭に出たシボレーは、そのまま2秒のギャップを築いて40分+1周のフィニッシュラインへ。2位ホンダのアルドゥソ、3位トヨタのサンテロを従え、カナピノはその狙いどおり、数週間前にCOVID-19で亡くなった名エンジニアの父に捧げる週末完全勝利を飾った。

「まずは時間を無駄にすることなく前に行かせてくれたチームメイトにお礼を言いたい。(YPFチームのエンジニアだった)父を頼りにせず、勝てるマシンを仕上げてくれたクルーにも感謝している。あらゆる点で、もう父の意見を聞けないのは難しいことだが、彼が残してくれたすべてを活用して先に進んでいくつもりだ」と、アルドゥソとの元王者対決を制して決意を語ったカナピノ。

 第3戦以降の開催地が未定のままだったSTC2000の2021年シーズンだが、ひとまず続くラウンドに関しては4月10~11日の週末に、コルドバのオスカー・カバレンでの開催がアナウンスされている。

その日曜フィーチャーレースでは、プーマ・エナジー・ホンダ・レーシングのホンダ・シビックSTC2000に乗る2017-18年シリーズ連覇のファクンド・アルドゥソが3番手から躍進する
急きょTGRアルゼンティーナのエースカーを引き継いだニコラス・モスカルディーニだったが、トップ10には絡めず
依然としてランキング首位はリオネル・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)が守るも、カナピノも3位に急浮上した

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池永百合いけながゆり
2026年 / スーパーGT
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