「最初のラップからドキドキしていたが、3周もある“長い”レースだと思っていたから、とにかく『スマートであれ』と言い聞かせていたよ」と、レース後のインタビューで振り返ったモンテイロ。

「1コーナーでガブリエレのミスを見てチャンスだと思った。そこからはイバンに全力で喰らい付いたよ。チャンスはおそらくストレートだと感じていて、出来るだけ背後に近づいて準備しておく必要があった」

「計画を練り、そのすべてがうまくいったときの気持ち良さを知っている? それが今日の出来事さ(笑)。こんな形でシーズンをスタートできるなんて、本当にハッピーだよ」

 そのまま午前10時20分からスタートしたレース2は、予選結果によるポールシッターだったジロラミが背後のヒュンダイ勢に飲み込まれ、シビックをピットレーン出口まで寄せて抵抗を見せた策も虚しく、そこからはベルネイとエングストラーによるマッチレースの様相に。

 無線によるチームからの再三の“クールダウン要請”を黙殺した2番手の若きドイツ人は、地元での開幕勝利とエラントラN TCRの世界戦初優勝の栄冠を賭け、新加入のフランス人に執拗なアタックを続けるも、2017年TCRインターナショナル王者の牙城を崩すことはできず。

 ベルネイがチーム移籍後の初戦で初優勝を飾るとともに、エラントラN TCRがワン・ツー・フィニッシュを達成。最終的にこの2台から12秒遅れたジロラミが最後の表彰台を確保した。

 これでレース1でトップ10フィニッシュ、レース2の優勝と連続ポイントでベルネイが選手権リーダーに立った2021年WTCRシーズン。続く第2戦は同月25~27日にスペイン・ヴィラレアル市街地の代替戦として追加された、ポルトガルのエストリル・サーキットを舞台に争われる。

レース後にお互いのクリーンな勝負を称え合ったミューラーとモンテイロ。R2でも8位に入ったポルトガルのベテランはランク2位に着ける
R2のスタートで出遅れたポールシッターのジロラミは、ルカ・エングストラー(ヒュンダイ・エラントラN TCR/Engstler Hyundai N Liqui Moly Racing Team)をピットレーン出口まで追いやる猛ディフェンスも届かず
CUPRA勢には散々な週末となり、R2のスタート直後にノルベルト・ミケリスらと絡んだミケル・アズコナは、僚友のロブ・ハフやバックマンともヒットしてリタイアに

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