隣国アルゼンチン最大のシリーズであるスーパーTC2000(STC2000)で、現在はプーマ・エナジー・ホンダ・レーシングに所属するサパーグは、3番手を奪還しようという動きを見せたもののワイドになり、後方のアルファロメオ、ホールトンにもパスされ苦しい状況に追い込まれる。

 そのまま快適なマージンを築いたオリオラが、僚友の2番手レイスに対し約3秒のリードを保って13周のチェッカーを受け、栄えある初代ウイナーの称号を獲得。3位にバプティスタ、4位ホールトン、5位にサパーグのリザルトとなった。

 引き続き午前に開催されたレース2は、予選トップ10のリバースグリッド順での勝負となるも、本来ポール発進のはずだったマシンがフォーメーションラップで止まるアクシデントにより、予選9番手のアダルベルト・バブティスタ(アウディRS3 LMS/コブラ・レーシング)が主導権を握って始まった。

 そのほかにも上位勢はストールやスロースターターが相次ぎ、10番グリッドにいたオリオラはオープニングで早くも2番手に浮上する。その勢いに続いたホールトンも3番手に上がり、続く周回では2台ともにアダルベルトのアウディを捉えることに成功。4周目には16歳の新鋭アイルトン・コルネ(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/スクアドラ・マルティーノ)も続き、パッシングの際にわずかに接触しながら3番手へと上がってくる。

 すると6周目にはマシントラブルからか、速度を落としきれなかったレイスのシビックがEVツーリングカー・ドライバー、ロドリゴのアウディに激しく接触し、この事故でセーフティカーが導入される。

 数台のマシンがこの余波からかパンクを喫し、トラック上には残り6台の状況でリスタートが切られると、2番手ホールトンがオリオラに仕掛けるもオーバーテイクはならず。スペイン出身の苦労人が週末連勝を達成し、北米出身者ホールトンの背後には、地元出身のティーンエイジャー、コルネの続く表彰台となった。

 これでオリオラが54点で選手権首位に立ち、ホールトンが34点、コルネが26点となったTCRサウスアメリカ・シリーズ。続く第2戦は、7月24~25日に同じくブラジルのクリティバで開催予定となっている。

レース2は10番手からスタートを切ったオリオラは、オープニングで早くも2番手に浮上する
これでオリオラが54点で選手権首位に立ち、ポール・ホールトンが34点、アイルトン・コルネが26点となった

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