「フランコ(・ジロラミ)が苦戦しているのが見えたから、マシンにトラブルを抱えていて彼を捕まえることができると思った」と明かした今季ここまで5勝のアズコナ。「彼の立場は理解できるし、彼はチャンピオンシップに勝ちたいと思っているだろうが、僕らにはあまりにも多く直線上の接触があった」

「これはツーリングカーレースだから、コーナーでのバトルはある程度、そうした勝負が許容されるとは思う。でもこれほど速いストレートでラインを変えてまで相手に当てるのは危険だし、お互いを尊重する必要があると思う」

 明けた日曜の午後13時30分からリバースグリッドの7番手からスタートを切ったアズコナは、すぐさま3番手に浮上するとジミー・クレーレ(プジョー308 TCR/チーム・クレーレ・スポーツ)をアルボレートで突つき2番手に進出する。

 しかしその後、後方から浮上してきたジロラミがヴァリアンテ・シケインの脱出でタイトルを争うライバルを捉えて2番手浮上に成功。そのままリバースポールシッターのニコラス・ベアト(アウディRS3 LMS/コムトゥユー・レーシング)もパスしてレースリーダーの座に返り咲く。

 しかしジロラミはこのアズコナとの攻防の際、コース脇にトラブル車両が停止しており、ヴァリアンテ・シケインはイエローフラッグ掲示中だったことから、レース後にジロラミに対し30秒加算のペナルティが課されて19位に後退することに。一方、一時はジロラミのシビックを追いながら2番手でフィニッシュラインをくぐっていたアズコナも、序盤のクレーレへのヒットに対し5秒加算となり最終結果は4位に。これで勝者オモラ以下、コロネル、ヤングのトップ3となった。

「今回もロングストレートの終わりで接触され、そのままバランスを崩した状態でパラボリカに進入させられた。フランコはスポーツの限界を超えていると思う」と苦言を呈したアズコナ。

「追い越しを試みるたび、彼は防御策のみを徹底して接触を厭わない。相手にスペースを残す考えは一切なく、これらの行動はこのスポーツの理念や規制に違反しており、共有することはできないね。ドライバーはこの種の汚い行動をすることをある程度、理解はしているが、フランコは限界を超えすぎていると思う」

 依然として、アズコナはバルセロナでのシーズン最終ラウンドを前に382ポイントでチャンピオンシップをリードしており、90ポイントが授与されていないジロラミには53ポイントものマージンを有している。そのTCRヨーロッパ・シリーズの2021年最終ラウンドは、WTCR世界ツーリングカー・カップとの併催イベントとして10月8~10日にバルセロナで雌雄を決する。

荒れたレース2では、ペナルティ絡みの裁定が降った結果、マット・オモラ(ヒュンダイi30 N TCR/Janík Motorsport)が今季初勝利を手にしている
アズコナとの攻防の際に、コース脇にはトラブル車両が停止しており、ジロラミに対し30秒加算のペナルティが課されて19位に後退することに
連続表彰台でランキング3位浮上のトム・コロネル(アウディRS3 LMS/Comtoyou Racing)だが「正直、優勝争いに参加するスピードはなかった」

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