チームの本拠地がある首都ブエノスアイレスのワークショップには、すでに2台の『フィアット・クロノスSTC2000』がデリバリーされ、車両製作と新たな開発タスクが立案されているという。

「車両はすでにワークショップにあり、我々も最初の宿題を始めたところだが、アルメリーニは2台の真っ白な車体を届けてくれたんだ。それらは(かつての参戦車両でありながら)まるで“0km”のような状態だったよ」と続けたスアレス・サルビア代表。

「チームの美学を反映する取り組みと、シーズン開始のためにそれらを『更新』する必要がある。チャンピオンシップに向けて素晴らしい状態に仕上げたいね」

 また代表は、新シーズンに向けドライバーと技術分野の両方で、チームがどのように構成されるかについても言及した。

「ワーキンググループは(他のカテゴリーを戦っていた)現在の構造と混ざり合う予定だ。ヘルマン・エデルがチーム管理を担当し、来週は2名のエンジニアと話し合い、その他の概要詳細を説明する計画だ」

「すでに新体制に興味を持ったドライバーが何人かいるので、誰がステアリングを握るかを見極めるためにも、一生懸命に努力を傾けるつもりだよ。初年度から非常に“武装した”組織としてスタートが切れそうだね」

 またSTC2000の運営組織は現地1月31日に、2022年のチャンピオンシップに向けオンライン上での“エンジン・ドロー”を開催。シリーズのエンジン部門が新型タービンの採用とファインチューンを実施した2022年仕様ワンメイクエンジンのリビルドを完了し、新シーズンに向けた配布を開始する。

 封印されたエンジンの抽選は、コルドバ州ヴィラ・カルロス・パスにあるプロ・レーシングの施設で行われ、アルゼンチン自動車クラブ(ACA)の自動車スポーツ委員会(CDA)監督の元で実施されている。

シリーズでは、2019年からフランス・オレカ製の2リッター直列4気筒直噴ターボのワンメイクエンジンを採用している
2021年新王者シボレーを筆頭に、トヨタ、ルノー、ホンダ、シトロエン、そしてフィアットの各陣営にエンジンが配布される

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