それでも、よりタイムの出しやすいはずの涼しいコンディション下でホンダ勢の出したラップタイムは、日中に予選モードで走ったシボレー軍団よりも遅いものだった。昨年から今年にかけては空力ルールが凍結されているが、昨年シボレーが有していたショートオーバルでの優位は、まだ明確に存在しているということだ。

■琢磨にもアクシデントが発生

 テスト2日目には大きいアクシデントが3回あった。どれもがターン1~2で発生。最初がセッション3始まって早々のアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)で、夕方からのセッション4ではグラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)がウォールにハードヒットした。

 アンドレッティ・オートスポートに移籍してパフォーマンス向上の期待がかけられている佐藤琢磨は、セッション4半ばまで順調にテストプログラムをこなしていた。ところが、まだ1時間以上の走行時間を残したタイミングでアクシデントを起こした。直前のラップは19秒5361と今回の自己ベストに迫るスピードを記録していた。

ナイトセッションで速さを見せていた佐藤琢磨
ナイトセッションで速さを見せていた佐藤琢磨

「こういうカタチでテスト終了となったのは残念」と、幸いにも怪我のなかった琢磨はパドックで話した。アンドレッティ・オートスポートは4台でテスト項目を分担して進めていたが、ロッシがセッション3をほとんど走らないうちにクラッシュ。優先項目を3人でこなす必要が生じ、琢磨のアクシデントに繋がってしまったように見えていた。

 アクシデント前までの琢磨は、「去年までのチームは各レースに向けた準備で手一杯だったけれど、アンドレッティ・オートスポートはエンジニアの数がとても多いので、いろいろなプロジェクトに取り組める。その体制が凄い。4台体制で集めることのできる豊富なデータを武器に戦えるのも本当に楽しみ」と大型チームで臨む新シーズンに胸を膨らませていた。すでにシミュレーターやストレート・ライン・テストなど、合同テスト前から琢磨は多くの開発プログラムに参加しているということだ。

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