そのボッタスの背後からは、同じく2009年の『バサースト1000』ウイニングカーでもあるポール・モリス・モータースポーツ製のホールデン・コモドアVEで、クレイグ・ラウンズが追走。バサースト“7冠”を誇るシリーズのレジェンドは、1986年にF1を戦ったベネトンB196などもドライブしたのち、現役F1ドライバーとトークセッションを持ち、改めて「ダウンアンダーで戦う可能性」について切り込んだ。
「もちろん、バサースト1000に出場したくないレーシングドライバーなんているかい? 可能性はゼロだなんて決して言わないよ」と応じたボッタス。
「僕もV8スーパーカーを試してみたいとずっと思っていたから、こうしてドライブできる日をワクワクして待っていたんだ。グッドウッドには数回参加したことがあるけれど、このイベントは実際に非常に似ていると思う。モータースポーツや珍しいレーシングカーに情熱を持っている多くの人々がここにいるのを見られて、本当に素晴らしいことだと感じたよ」
自身が育ったフィンランドの環境も引き合いに、南半球で随一のモータースポーツ大国との類似性も指摘した。
「オーストラリアには良いレース文化があり、実際ジュニアフォーミュラにはつねに多くの才能がいる。F1を見るまでもなくここはモータースポーツ大国であり、フィンランドと似ていて関心が高いのは良いことだと思う」と続けたボッタス。
その元オーストラリアGPウイナーは、現在のアルファロメオが週末のアルバートパークでより強力なパフォーマンスを発揮することを期待しており、昨季同様の戦績を手にできるはずだとの抱負も語った。
「クルマにはいくつかの新しい部分があり、メルボルンに向けてアップデートされている。今はミッドフィールドが非常に接近しているから、2台のマシンがトップ10に入るために少しアドバンテージを与えてくれることを願っている。両車のポイント獲得が現実的な目標だね」

